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【N高/S高】通信制高校から総合型選抜で大学合格

前回までのあらすじ

受験対策:個別指導塾にて英語文法、英語長文、現代文、時々政治経済
指定校推薦:人気の大学(MARCH)に応募してみるも、一次選考で敗退
成績:大学入試を考え始めた頃より伸びたものの、模試では苦手な英語が足をひっぱりがち。第1志望がC判定あたり。

秋、志望上位の大学の総合型選抜を受けるかどうかという話に。
メリットとしては早く入試が終わる、デメリットとしてはその大学は専願のため、合格したらもう他の大学にチャレンジできない。
塾の先生、N高の先生たちと何度も相談して、出した結論は「総合型を受けます」ということで、10月中旬に慌てて対策を開始しました。
この大学は11月上旬出願だったので間に合いましたが、一般的には夏休み~9月頃から用意しておいた方がいいと思います。ただしあまりに早く総合型対策1本にしぼってしまうとリスクもあるのでご注意ください。

総合型選抜出願の準備

出願書類(一例であり大学により異なります)
N高でも志望理由書など出願書類の添削が受けられます。

志望理由書
なぜその大学・学部を志望したのか、大学で何を学びたいのかを記入する。大学により文字数はいろいろ(数百字~数千字)
あらかじめオープンキャンパスに参加しておくとイメージしやすい。
その大学でないと学べない事は何か、よく考える。自分の経験と結びつけるとよい。
大学のアドミッションポリシー(受験生に求める能力や適性をまとめた文章)も熟読すること。
早めに下書きして先生に添削してもらうこと。書き直せないボールペンで手書きなので清書がけっこう大変で時間がかかります。

活動や資格の報告書:
高校の時に取った資格、部活や生徒会活動、課外活動などを記入する。
これが通信制だとけっこう辛いです。
N高なら課外活動や職業体験、マイプロジェクト、プロNのことなどを書くことになるので、高校からメールでたくさん案内がくる色々な企画に参加しておくといいと思います。うちは面倒くさがって何も参加しなかったので書くことに困り、本人も後悔していました(笑)

・出願条件の確認:
大学により出願条件があります。
例:評定平均いくつ以上、英検○級以上(スコア○点以上)など
この評定平均○○以上というのが諸刃の剣だなと思いました。通信制だと高い評定が取れてしまうのですが、大学が書いている評定はあくまで全日制基準だということ。N高ならちゃんとレポートを出していれば4.5くらいになりますが、全日制だと4.5はめちゃくちゃ大変です。入試はその大学の基準に照らしてふさわしい生徒を選抜するものなので、入試だけ通信制の裏技で突破して入学後レベルの差で苦労しないか、よく考えてみた方がいいです。
英検もここで慌てて取るのは大変なので、早めに頑張りましょう。うちは当然ぎりぎりでした!
また今回は使いませんでしたが、他の大学ではITパスポートが英検準1級並みの加点や出願条件になっていたので、N高/S高生にはおすすめです。(パソコンやネットが好きなら割と簡単)

総合型選抜の入試対策

総合型選抜・推薦で避けて通れないのが「面接」です。
塾の先生によると、面接対策は直前2、3週間くらいで仕上げるとのことで、推薦入試でよく聞かれる質問集から台本を作り、練習していたようです。
・志望理由(提出した志望理由書の深堀り)
・大学で何を学びたいか、卒業後にやりたい仕事
・高校で頑張ったこと
・自分の長所、短所
・最近気になったニュース(学部で学ぶことと結びつけて)
・最近読んだ本 など
N高でも通学キャンパス、または申込制でオンラインでも面接指導が受けられます。
今回は、そのほかに英語の学力試験・小論文があり、塾で指導してもらいました。大学のWebサイトの過去問を5年分+塾の先生が小論文の問題を作って採点してくださったそうです。
総合型受験を決めてからは、週3の通学の日は登校→キャンパスで勉強→午後早退して塾の自習室へ→授業を受ける→塾が閉まるまで自習室→帰宅、通学のない日も午後いちで塾の自習室にいって夜まで勉強という生活でした。

通信高校生の面接時の服装

制服が必須ではないN高/S高、面接の服装は?と考えるのも面倒になり、スーツ一式を購入しました。
大学の入学式はスーツですし、そのまま就活でも使えます。
上の子の時は合格後にスーツ量販店で購入しましたが、今回はお手軽にユニクロで。
ネット通販やメルカリでスーツ上下、ワイシャツとネクタイ、ベルト、革靴、コートを購入しました。

↑ こちらの靴がサイズ交換無料、靴擦れもなくてよかったです。

バッグはそのままリュックで行きました。
高校入試と違い、服装や髪型を採点されることはなさそうですが、周りと比べて気後れしそうならスーツで黒髪が安心かなと思います。

総合型選抜の試験当日

当日は急に強い冬型の予報で、急遽コートを買ったり、使い捨てカイロなども用意しました。
英語が一般入試と同じボリュームと難易度で6~7割必要と言われていたので、ここがクリアできるように祈るしかなかったです。
小論文は毎年新聞の社説から出るパターンで、ネットの開示請求にまつわる記事だったようです。
面接は面接官2人で、圧迫面接でもなく、オーソドックスな質問だったとのこと。
当日、試験終わった!とLINEが来たのに全然帰って来ず心配していたら、何度も電車を乗り過ごしまた大学の隣の駅まで戻っていたのは笑いました。

合格発表とその後

約1週間後にネットで合格発表があり、無事合格していました。
発表までの間、高望みしすぎたのでは?と思ったり、不合格だったらどう励まそうと考えたりで落ち着きませんでしたが、やっと安心できました。
合格すると、そのままWebで合格証明書や入学の手引き、振込用紙などがダウンロードできます(大学によっては郵送)。振込期限も短めなので、事前にお金は用意しておいた方がよさそうです。
事前学習課題も多数あり、そのほか様々な手続きの件も入学の手引きに書かれています。一般入試だと合格してどんどん手続きしますが、総合型選抜や推薦だと間が空いてしまうため、忘れないように気を付けたいと思います。
また多くの大学で英語のクラス分けのためにTOEICを受験します。早めに入試が終わったら、TOEICの勉強をするのもいいですね。

N高(通信制高校)から大学受験をした感想

一番は「なるべく早くスタートした方がいい」と、これに尽きます。
我が家は大学受験を決めたのが2年生12月でしたが、私大文系でぎりぎりのタイミングだったかなと思います。ちなみに古文は諦めたため、大学の選択肢も少なくなってしまったのは反省点です。
ただ、よく言われているような、通信制高校だから大学入試は不利とかサポートが少ない、というようなことは感じませんでした。
・通学キャンパスの担任の先生との面談
・オンラインで入試制度や大学個別の説明会
・N高/S高生の大学キャンパスバスツアー
・希望者に書類作成や面接のサポート
など、むしろ長子の全日制進学校より手厚く感じましたし、担任の先生にはメールで相談すると、すぐに返信いただけました。
どちらにしても大学入試は高校入試と違い、本人主体+保護者がサポートで動くしかないので、情報戦でもあります。大学入試の制度がややこしいので、保護者もよく理解しておく必要があると思います。(しかも来年から新課程ですね・・・)
自分では計画が立てづらいなら、定期的に模試を受け、個別指導塾でプランニングと進捗管理してもらうのも一つの方法です。

総合型選抜はあくまで入試のチャンスを1回増やすためと考えていましたが、思いがけず合格をいただき今でも信じられない気持ちです。
楽しかったN高生活も残り数か月、今月は最後のレポートと、月末には単位認定試験もあります。最後までしっかり頑張ってもらいたいと思います。

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