まるで遠足みたいに
一部の人間は
辛くてやっていけないことがある
もう生きる力がない時がある
灰になりたい時がある
無になりたい時がある
死にたい時がある
そんな人間は心の中でこう問う。
親は自分が死ねば悲しむだろうか
分からない、見たことがないから
昔付き合ってた彼女はどう思うだろうか
少しは悲しんでくれるか
友人はどうか
笑ってくれるか
私と二通以上連絡を取った今は絡みのない人間たちはどうだ
当然知ることはない
夜にはいつも
これらのことを確認する
自分と死と世界の関係性を
ちゃんと認識する。世界と自分の死の関係性を。
まずはそこから。遠足にいく前に、何度もカバンの中にお菓子が入っているかを確認するように。
一番大切な確認。
それがあるからようやく落ち着ける。
何かあったら、その時にはちゃんと
自分がすることを理解しておけるように。
世界にちゃんと手を振れるように。
まるで遠足にいくように。
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