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きな粉道4粒目

焦がしたら

きな粉コーヒーはいかが

前回作ってから1ヶ月以上空いてしまったけど、今回は同じ条件で作れるからやっと比較できる。煎る感覚を忘れていないか心配ではあるが。以前の反省から、気をつける点を確認してきな粉作りを開始。

・煎り時間でも10分じゃ短いかも
・近づかないと香りがしないのは今回だけなのか検討
・色の変化は皮ではなく中身を観察する
・8分経過したあたりでの大豆の軽くなった感覚の正体を考える
・ブレンダーの上から大豆が飛び散らないように上を押さえ
・舌触りが完全に粉になるように入念に削る

煎り時間を長くして、煎っている最中の香り、見た目、感覚に注意する。入念に削り、削り方でも味の違いが出るのか確かめる。


材料&道具

・乾燥大豆(50g)
・フライパン
・木ベラ
・器
・ブレンダー
・キッチンの電気

材料&道具

前回との違いはなし。3回目と同じ条件で作る。

煎る前の大豆

濡らしたキッチンペーパーで大豆の表面を拭いて汚れとる。

フライパンへ投入

油はひかず、フライパンを中火にかけて乾煎り。前回より5分長くし、15分間煎る。焦がさないように木ベラで大豆を動かし続ける。

3分経過

ひび割れてきて、はやくも色づきはじめる。

5分経過

5分経過した頃には全部割れ、表面の一部分が焦げてきた。なんとなく不穏な雰囲気が漂い始める中、香ばしい匂いが近づかなくてもしてくる。

8分経過

明らかにこれまでと違う。皮は白っぽくならず焦げが広がってきたし、中身の色もだいぶ濃くなってきた。

動揺しているせいか、前回感じた大豆が軽くなったような感覚はなく、大豆からカラカラというような音もしない。ここで火を止めるか迷ったけど、もう少しだけ様子をみることにした。

10分経過

焦げた。まぎれもなく焦がした。15分間煎る予定だったけど、さすがにここで中断。部屋中に焦げた匂いが充満している。BBQのときの焦がしたソーセージみたいな香り。やっちゃった。

煎り終わった大豆

10分煎った大豆。完全に失敗した。悔しい。

左 元の大豆 右 煎った大豆

想像はつくが一応味見してみる。これまで感じていたフニャッとした食感は一切なし。火が通っているからカリッとしている。味はただの焦げた味。苦い。大豆の味はどこかにいってしまった。とてもよくいえば、コーヒー豆に近いかも。

4回目 左 元の大豆 右 煎って剥いた大豆
3回目 左 元の大豆 右 煎って剥いた大豆

同じ時間煎ったとは思えないほど色に差がある。前回と同じ条件のはずだったけど、今回は使う直前にフライパンを洗ってしまったため、火の通りがよくなりすぎた可能性がある。また、これまでは焦げるのが怖くて弱火でやってしまっていたかもしれない。煎る時間はもちろん大事だけど、火力の調整を怠っていた。条件を同じにできず、火を強くしてしまったのが焦がした原因だと思う。

とりあえず最後まで作ってみよう。粗熱をとってブレンダーに投入。

荒削り(上から)
荒削り(横から)

恐る恐る数秒削ってみた。大豆が外に飛んでいくことはなく、大豆は静かにそこにいて削られてくれる。完全に煎ったことで削りやすくなったのかも。

荒削2(上から)
荒削2(横から)

削りムラが出ることなく、全体的に満遍なく削れていく。削っている時はひたすらに焦げ臭い。

削り終わり(上から)
削り終わり(横から)

細かく削れたけれど、色としてはきな粉というよりコーヒーやココアっぽい。

4回目のきな粉
3回目のきな粉

同じ大豆から同じ方法で作ったとは思えないくらいに、別のものができた。でも削りやすかったから、前回の3分の1くらいしかブレンダーで削ってない気がする。合計1分も削ってないかも。煎り方によって本来はこんなにちゃんと粉になるのか。

食べた食感は、いままでで1番粉になっていて削り方はわりとよかったと思う。味は煎り大豆状態で食べた時よりかは、苦さが軽減されていた。それでも大豆の味はせず焦げた味だから、全くきな粉とは程遠いものになってしまったけど。
きなこ帖で香ばしさの星をつけるなら★★★★★
これまで食べたきな粉の中で、富澤商店の「特撰 きな粉」を超える苦がさのものがなかったんだけど今回超えた。製菓材料として使うには需要があるのかもしれない。

反省点
・焦がした
・せっかく同条件でできるはずだったのに、フライパンを直前に洗ってしまい火の通り方を変えてしまった
・毎回火力が違った可能性が高い
・煎り具合に重要なのは、時間と火力の調整
・おそらく、ちゃんと煎れば近づかなくても香ばしい匂いはする
・大豆の軽くなった感覚はいまいち分からなかった
・苦い
・カリッと食感
・削りムラがでない
・完全に煎るとブレンダーで削った時に大豆飛び散らない
・1分もかからず削れる

焦がしたことで、好みの煎り具合を探る、色の変化は中身で確認する、削り方によって味の変化や見た目の色が変わるから見る、など比較が出来なかった。今後の宿題にする。

次回はとにかく火力に気をつけて、今度こそ3回目と同じ条件で作りたい。まずは初心に返って焦がさないを目標に。いけそうなら煎り時間を伸ばして、味の比較をしよう。

せっかくコーヒーっぽい見た目になったから、インスタントコーヒーならぬインスタントきな粉コーヒーを飲んでみることにした。

インスタントきな粉コーヒーの粉

ここにお湯を入れてスプーンで混ぜる。

ブラックインスタントきな粉コーヒー

見た目は完全にコーヒー。香りは焦げた感じの匂い。飲んでみると、意外と悪くないかも。コーヒーの酸味とかは全くないけど、思ったよりいける気がする。いつもブラックで飲むし、きなこも何も混ぜないまま食べるからシンプルに飲んでみたけど、砂糖とミルクとか、ハチミツとか入れたらもう少しいい感じになったかも。豆乳を入れたらオール大豆で体に良さそうだし。カフェイン0だしね。また焦がしてしまったら、きな粉コーヒーの飲み方を研究してみよう。

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