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年間きなこ行事

お正月に食べるお餅のお供と思われがちだけど

七夕ではハレの日のおやつとして活躍中

1年間いろんな行事で親しまれてる

七夕というと、これを食べるというものはあまり思いつかなかった。ネットで検索してみると、そうめんやちらし寿司が七夕の行事食としてあがっていて、言われてみれば少しイメージはあるかもしれない。

ちなみに、きな粉を使った七夕の食べ物はないのかなと探してみたら、ちゃんと存在していた。

長野県(特に松本市周辺)には、七夕にほうとうを食べるという風習が今でも存在するそう。8月7日に、小豆あんやきな粉をまぶしたほうとうを食べて、人形に着物を着せて軒下に吊るし、他に収穫した野菜、まんじゅうなどと一緒にお供えするみたい。

七夕ほうとう

5月5日の端午の節句(こどもの日)には、「柏もち」や「ちまき」を食べるのが一般的だと思うけど、鹿児島ではちまきとして「あくまき」を食べる風習があるんだとか。奈良時代から始まった習慣で、平安貴族も食べていたそう。


あくまきは、黒砂糖やきな粉を混ぜたものをまぶして食べるもの。

あくまき

お正月としては、奈良の雑煮「きなこ雑煮」がある。白味噌仕立てのお雑煮と一緒にきな粉が入ったお皿が添えらてくる。中に入っているお餅を取り出し、きな粉につけて食べる。

年始に奈良に行けば、きなこ雑煮を食べられるお店もあって誰でも郷土の味を楽しめる。実際に現地でいただいたら、お餅が汁気を含んでいるからきな粉がつきやすくて、とても食べやすかった。

きな粉雑煮(奈良)


きな粉を買うのはお正月だけだし、きなこ餅としてしか食べる機会がない。きな粉はお正月だけってイメージがある。という方も多いと思うけど、知らないだけできな粉は一年中各地域で親しまれていそう。

ただ、限られた地域だけだったりするから、だんだんと風習や習慣が廃れていってしまわないか心配である。

きな粉が食べられなくなっていくというだけでなく、せっかくの伝統がなくなってしまわないように、少しずつ郷土料理や歴史、行事などを知っていきたいな。

もし知っている方がいれば、ぜひ教えて欲しい。

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