新刊と新婚の話――あるいは才能と嫉妬の話
先週、最新作となる『神に愛されていた』が発売になった。
今作は珍しく「あとがき」があるので、この小説を書いたときの思いは、ぜひ本編とともにそちらで読んで頂きたいのですが、本を刊行したときくらいしかnoteを更新しなくなってしまったので、近況をあわせて、今の気持ちを書き連ねていこうと思う。
まず、新刊『神に愛されていた』について。
この作品のテーマを一言で表すのなら、「才能と嫉妬」そして「究極の愛」になるだろう。
最初に言っておくと、実はこの小説は、天才音楽家モーツァルトとサ