今年もまた
先週、仕事帰りにまつ毛パーマをしにいった。
薬剤を塗布してもらい、目を閉じて待っていると、
ドアの方で、会計を終えたお客さんと店員さんの会話が聞こえる。
「本年も大変お世話になりました。来年もまたよろしくお願いします。」
そして最後に、
「良いお年を」と。
あぁぁぁあ。
今年もこの季節がやってきたんだなぁと思った。
確かに 確かに、その日会社でも、メールだったり、帰り際の挨拶だったりで、何回かこういったやりとりを耳にし、目にした。
12月に入りしばらくした頃から、気の利くだれかがこの決まり文句を発し始め、聞いた人は、「はっ、もうそんな時期か」と気づき、他の人に発していく。
そんなじわじわとした言葉の連鎖が、
日本のあちらこちらで起こっている12月。
普段は、無機質な業務メールに、一文の彩りが加わる。
「良いお年を。」という、日本の大晦日とお正月を想起させるその言葉は、私たちに日本人の和の心のようなものを思い出させる。
そして、「あれから一年かぁ」とか「今年もいろいろあったなぁ」とか、そんなことを連想する。
もう決まり文句になりすぎて、
機械的に言ってる人もいるかもしれないのだが、
私はこのことば、思いを込めて、人に伝えたいなぁと思う。
人と人とをつなぎ、今年と来年をつなぐ素敵なことばだと思うから。
そんなことを思った年の瀬。
あと何人に伝えられるかな。
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