早朝のつぶやき

水色の絵の具に、水を含ませた白の絵の具をぽたっと垂らしてにじませたような空。

AM 5:34

今、私はこの空を見ながら、ベランダに腰をかけ、この文章を書いている。

実は3時くらいから目が覚めている。こんなことは滅多にないのだが、今日は全然寝つけなかった。

昨日布団に入ったのが、23時半くらい。
そのときもなかなか寝付けず、あれやこれやと寝返りをうち、一旦眠りに落ちた。

が、しかし、昨日飲んだ2杯のコーヒーのせいか、結婚式のお呼ばれのドレスをどれにしようかと、携帯の画面を見続けていたせいか、深夜3時に目がぱっかり開いてしまったのだ。
わたしはそれでも、目を閉じ続けた。日中にちゃんと活動したいので、意地でも寝てやりたかった。

その努力虚しく、今度はお腹が空いてきた。

うー。

そして、いろんなことに思考がかけめぐる。

気づいたら、4時。

外が明るくなってきた。
鳥の囀りが聴こえてきた。
そして、最後のトドメをさすように、うちの猫が鳴き始めた。

負けた、、。

諦めて、鳴き止まない猫をベランダに出し、ぽけーっとしながら、昨日借りた本を開くと、冒頭の章、最後の一文に、

夜中に目が冴え、起き上がり、よし書こう、そう決心した。

と。

なんと、夜中に目が冴えて、書き始められた本を、夜中に目が冴えた人が読み始めてますよ！と言いたくなった。(ちなみに、こちらの本は、職場の先輩が教えてくれた、安宅和人さんの「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成」という本です)

ふと、外に気をまわしてみると、朝の空気は澄んでいて、風も心地良く吹いている。

皆が寝静まっている時間。でも、新聞屋さんや、貨物を運ぶトラックが動き始めている。

そして、地球の違う場所では、大事な会議の真っ最中かもしれないし、スーパーで、夜ごはんを何にしようか考えてるお母さんがいるかもしれないし、誰かがケンカしたかもしれないし、誰かがプロポーズに成功したかもしれないし、世界は動き続けている。

そんな想像力をかき立てられて、今はなんだかいい気分。

ちょっと眠くなりそうだけど、
うん、今日も良い1日になる気がする。