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R4春の旅行記~1日目~

みなさんこんにちは。
きょうの記事は旅行記です。

私は幼いころからバスが好きで、いまもあちこちのバスに乗ったりバスを撮ったりしています。
バス好きになったきっかけのひとつが、天然ガスで走る「ガス車」の存在でした。
軽油を入れて走る普通のバスと違い、環境にやさしい圧縮天然ガス(CNG)で走るバスですが、坂道に弱かったり燃費が悪かったりして欠点も多く、
現在日本でCNGのバスは製造されていません。

CNGを燃料にしているバスは、ガスを入れておく容器(ふつうの車でいう燃料タンク)の使用期限が最長15年と決まっています。
使われ始めて15年を経過しそうな車両は、
① 車ごと廃車にする
② ガス容器だけ新品に替えて車を使い続ける

この2択を迫られます。

多くのバス事業者では、「車両ごと廃車」を選ぶ傾向にあります。
今回は、この「ガス車」を含め、以下の5つを撮るために旅行を計画しました。

富士急静岡バスの西工×ガス車
横浜市交通局のガス車
川崎市交通局のガス車
箱根登山鉄道 モハ1形・モハ2形
横浜市交通局の循環バス「あかいくつ

金沢から静岡・東京近郊をまわって金沢に戻る一周の乗車券を買い、3月9日に出発しました。

1日目 令和4年3月9日(水)

朝4時半の金沢駅からスタート。

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早朝の金沢駅、鼓門はまっくら。
こんな時間でも、七尾線の始発が4時台にあるからか、人はちらほら...

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乗る列車は5時10分発、米原ゆき特急「しらさぎ52号」です。
大都市近郊のJR線だと、始発列車は普通列車/各駅停車、もしくは各駅に停まる区間の快速列車であることがほとんどですが、北陸線のような特急街道では朝一番から特急が走ります。

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しらさぎ52号の自由席車内 金沢駅停車中

繁忙期ではないただの平日だったからか、金沢駅の時点ではガラガラでした。朝5時10分から特急列車に乗る人はほとんどいない様子...
きっぷを買うとき、特急券を指定席にするか自由席にするか迷ったのですが、朝一番だし好きな席を選べるだろうと自由席にしておいたのが(特急料金を少しでも節約できて)よかったです。
5号車の自由席に座ります。

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しらさぎ号の681系には、サンダーバード号の車両と違って、普通車の最前列・最後列にもコンセントがありません... 残念!
金沢駅を5時10分に発車したしらさぎ52号、松任・小松・加賀温泉・芦原温泉・福井と停車し…

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6時10分ごろに鯖江に到着。
北陸新幹線の敦賀延伸開業を約2年後に控え、福井駅と敦賀駅のあいだにできる駅の名前は「越前たけふ駅」と決まったため、鯖江の影響力が落ちないかが少し心配なところです。
北陸線の特急列車のほとんどが鯖江・武生と2駅連続で停車します。

鯖江を出たあとは武生・敦賀と停まり、7時8分に滋賀県の米原駅に到着。金沢から2時間かかりました。

米原からは東海道新幹線ひかり636号に乗り換えて静岡まで。
新幹線の部分は、さすがに指定席の特急券を買いました。自分でみどりの券売機のシートマップを見ながら買ったものの、階段から遠い場所を座席指定したのはちょっと失敗だったかも...

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静岡で東海道線に乗り換えて富士へ移動。
富士には9時25分に到着しました。

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富士駅で降りてすぐ出迎えてくれたのは...立派な富士山!
よく晴れていて富士山もくっきり!

富士市内をメインに走る富士急静岡バスに、全国でここだけになってしまった、天然ガスで走る西工車体のバスがいるので、それを目当てに富士までやってきました。まずは路線バスに乗って吉原中央駅へ。
しかしお目当てのバスがなかなか来ないので、所属している営業所まで歩いて行ってみることに。鷹岡営業所というところです。

※吉原中央駅から歩いて行くと4km近くあるのでおすすめしません。ガチで疲れて一時的に気分が悪くなったので、もし鷹岡営業所に行ってみたい方は無理せず路線バスを利用しましょう。

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敷地外から営業所を眺めていると...奥にいました!

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営業所に併設の窓口を訪ね、ダメもとで写真を撮ってよいか伺ってみると、写真?あぁどうぞ、ただし安全には気をつけてくださいとのことだったので、安全確認をしながら奥へ。なんといっても外部の人間ですから、バスがいつ出庫・入庫するか知らないわけですし、なおさら注意が必要です。
(※出入庫が多い時間帯や先方がお忙しい場合は写真撮影のために一時的に立ち入ることを断られることももちろんあるかと思います。参考にされる場合は自己責任でお願いします。)

富士急静岡バスのスペースランナーUA、「KL-UA452MAN改」という形式のバスは、平成15(2003)年に製造され、ガス容器が数年前に新品に更新されたことで、多くのCNG車が引退する15年を超えたいまでも現役で走っています。
現在は、W8364号車・W8365号車の2両が活躍しています。
W8364号車(富士山240あ8364)
W8365号車(富士山240あ8365)

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鷹岡営業所にて、W8364号車とW8365号車の並び。
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W8365号車の公式側はこんな感じ。

そういえば令和4年3月現在で、ノンステップでないガス車なんてこれ以外にいるんでしょうか...?

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ガス容器は車体の上に大きく乗っています。幼いころの私はガス車を見て「まくらが載ってる」と母に言ったらしいのですが、いま考えても過去の私はなかなかするどい例えをしたなあと...

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低公害車には「Evergreen Shuttle」というロゴが入っています。

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W8365号車を左後方から。

西工のCNG車はエンジン音が独特とのことで、ぜひ営業運行している便に乗りたかったですが、きょうは動きませんよとのことで断念。
少しのあいだCNGの西工車を撮り、鷹岡営業所をあとにして、路線バスで吉原中央駅へ戻りました。


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富士市内のバスの拠点のひとつ、吉原中央駅

吉原中央駅は鉄道駅ではなく、富士急静岡バスのバスターミナルです。初めて吉原中央駅へ行ったとき、あれ?電車は?と思ったのですが、自動車駅という扱いであることが由来のようです。

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いすゞエルガのガス車が到着。富士急はガス車の導入をかなり遅くまで続けていたため、あと数年は一定数が元気に稼働すると思われます。

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↑撮ったなかでは一番新しい、平成25年式のいすゞエルガのガス車がこちら。

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W3366号車の非公式側はこんな感じ。山梨県内の富士急グループ他社から移籍してきたようで、移籍前からのものと思われる広告がついていました。

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そして吉原本町駅から岳南電車に乗って吉原駅へ。
管理人はツイッターアカウントを持っているのですが、岳南電車のアカウントからフォローしていただいていて、ぜひ一度乗ってみたいと思っていたので...
管理人のツイッター: https://twitter.com/Fue_Rue_

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沿線の子どもたちがつくった装飾がきらきら…

内装の細かな相違点はさておき、そこそこの住宅地をトコトコ走るようすが、どこか北陸鉄道の浅野川線と似た雰囲気を感じました。元京王の電車という点もポイントですねー

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吉原駅で折り返して発車する、岳南江尾ゆきの普通列車

吉原駅で、岳南電車から東海道線に乗り換え。

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沼津駅近くのホテルに宿泊して、1日目は少し早めに終了。

2日目は→ R4春の旅行記~2日目~|くろみつきなこ|note