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ベルテックス静岡のホームゲーム、楽しかったです。そして、あの選手も、やっぱりかっこよかったです。

 今シーズンからB2リーグの舞台で戦っているベルテックス静岡。
 最初に行くホームゲームは、10月28日・29日に行われる福島ファイヤーボンズ戦だと決めていました。

 かねてから応援している選手は今シーズン(2023-24シーズン)からベルテックスでプレーしていますが、昨シーズン(2022-23シーズン)まではファイヤーボンズで活躍。

 そして、その選手を応援するきっかけとなったのは、ファイヤーボンズで見たその姿に惹かれたから。もともとB1リーグに所属するチームを箱推しでいるわたしですが、気づけば昨シーズンは毎月のように福島県に足を運びました。

 ファイヤーボンズに所属していた頃はスターティング5として起用され、昨シーズンはリーグ戦の60試合すべてで先発出場。
 一方、ベルテックスでは途中からコートに立つ形が定着。チームの中でもベテランの方に入る選手として、流れが良い時にはそのムードを維持し、悪い時には空気を変える役割を求められています。

 今回のファイヤーボンズ戦までに、ベルテックスはすでに今シーズン5試合のホームゲームを実施。
 ホームゲームの中継映像をすべて見た上で、会場の演出や応援の仕方を少しずつ体に馴染ませて、準備万端のつもりで沼津市総合体育館まで向かいました。

 少し慎ましやかに立てられていた行先案内に気づけず、会場のまわりを一周してしまうハプニングはありましたが……。
 無事に試合開始前に入り、来場者プレゼントの「鰹だし塩」をいただいたのでした。

 試合は2日間とも、ベルテックスが勝利。いずれも第4クォーターに突き放す形での勝利となりました。

 わたしがかねてから応援しているのは、背番号16・橋本尚明選手。
 橋本選手は2日間とも途中から出場し20分以上プレーしましたが、特に活躍が目立ったのは28日の試合。

 前半こそ打ったスリーポイントを決められず、いまひとつ調子が上がっていないように感じました。
 しかし、第3クォーター、互いに点を伸ばしきれない状況にあった中でコートに入ると、スティールしたジョン・ハーラー選手のパスを受けて速攻を決めるなどし、着実に得点。

 終わってみれば、ファイヤーボンズのベンチの前で決めたコーナースリーを含めて13得点。
 ツーポイントシュートに関しては、打った5本をすべて決める活躍でした。

(大塚勇人選手のシュートが決まってタイムアウトとなった場面で見せた表情。チームメートのファインプレーに喜ぶ姿も好きなんです)

 ディフェンス面でも光る場面がありました。
 特にわたしが印象に残っていたのは、第3クォーターの最後、ベルテックスが守る場面。

 中に切り込んできたファイヤーボンズの外国籍選手にやや体勢を崩された橋本選手ですが、そのままキックアウトでボールを受け取ったある選手の近くへ。
 その選手を守っていた大塚勇人選手がすっとよけた後、その選手の前に立ちはだかったところでゲームクロックのブザー。

 その勢いで両腕を使ってガッツポーズを見せる姿に、改めて「こういう尚さんが好きなんだよなあ」と思わされたのでした。

(ちなみにその選手は、橋本選手がかつて横浜ビー・コルセアーズで一緒にプレーしていた田渡凌選手でした)

 アリーナMCの積極的な煽り言葉(今回は初めて担当される方だったらしく控えめ)、タイムアウト明け・クォーター開始直前から最初の攻撃・守備が終わるまで流れ続ける洋楽……。
 ベルテックスの演出は他に慣れていると少し独特に感じるものもありますが、それがまた味があって良い感じ。

 会場はぎっしりとオレンジ色のファン・ブースターさんがたくさんいらっしゃって、スティックやハリセンを使った応援の音も厚みがありました。
 コンパクトな会場であることに加えて、暖色系のオレンジが映える分、よりその熱気を感じられる空気感。

 よそ者なのは百も承知ですし、「そもそもお前B1のチームを箱推ししているんだろ、一貫性ないな」という心の中の”リトルわたし”のツッコミを受けまくっていますが……。
 これからももっと、この雰囲気を味わっていければと思います。

(ファイヤーボンズのマスコット・ボンズくんに変装?したベルテックスのマスコット・ベルティ。「33」は大ケガを負ったファイヤーボンズ・林翔太郎選手の背番号)

 久しぶりにお会いした福島ファイヤーボンズのブースターさんも相変わらず優しく、気さくに接してくださって、ありがたかったです。

 ファイヤーボンズの会場に行き始めた頃も、自由席のどこに座るか迷っていたわたしに「よければ隣で」と声をかけてくださったり、応援タオルを買いそびれていたわたしに橋本選手のタオルを貸してくださったり。
 見慣れた顔ではないはずのわたしを、温かく受け入れてくださったのが今でも心に残っています。

 ファイヤーボンズはクラブ創設10周年を迎える今シーズン、大幅にチーム編成を刷新。B1経験者を含む期待の選手を多数獲得し、開幕前のSNS上での評判は高い印象がありました。
 ただ、開幕後はアジア特別枠として獲得した選手の契約解除や、主力として活躍していた選手の大ケガなど、アクシデントに見舞われる状況が続いています。

 28日の試合でもポイントガードの加藤嵩都選手が負傷。ただでさえ人数が少ない状況の中、29日の試合では9人での戦いを強いられることに。
 それでも、前半は積極的にグレゴリー・エチェニケ選手がキックアウトで日本人選手のスリーポイントをお膳立てするなど、少ない人数の中でも着実に戦い方を見つけつつあるようにも思えました。

 負けが先行している状況ですが、思えば昨シーズンだって序盤は負けが先行しています。
 そこから連勝を伸ばして持ち直し、その後は一進一退の状況が続きましたが、最終的にはプレーオフの進出を決めきったのです。
 今のチームにもきっとその力はあるはず。ここから上向いていくことを信じています。

 次にベルテックス静岡と試合を行うのは来年(2024年)2月で、会場はファイヤーボンズのホームである郡山市の体育館。
 思い出がたっぷりある会場。この時は絶対に行こうと、今からスケジュールを空けています。

(加藤選手の負傷を受ける形で両日ともにプレータイムが増加した田渡凌選手。29日の試合では37分超の出場時間でチームを引っ張りました)
(林選手が大ケガを負った試合の後、涙を流した菅野翔太選手。地元出身選手としてチームを引っ張るシューターは、29日の試合でスリーポイントシュート3本を沈めました)

 名物ファン・ブースターの人たちみたいに、キャラが立っていて話が面白い訳でもない。
 どの試合にも行ける・どんなグッズも買えるような行動力と資金力がある訳でもない。
 写真やイラストなど、選手やファン・ブースターの方が喜ぶ一芸を持っている訳でもない。

 Bリーグ界隈で強い存在感があるファン・ブースターの皆さまに比べれば、あまりにも微力なわたしです。

 それでも、たとえ微力ではあっても誰かを応援することはできると信じていますし、そもそも「この人を応援したいんだ」という自分の気持ちに素直でいたいなと思っています。

 今シーズンも、橋本選手のことを、応援していく所存です。

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