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思い出が詰まった体育館の改修前最後の試合を見届けてきました。

ある時期から2023年3月まで、おおむね月に1回は来ていた福島県郡山市。
ただ、わたしが応援している選手がベルテックス静岡に移籍してからは、郡山へ行く機会がなくなっていました。

そんな中で、絶対に行こうと決めていたのが、2月17日・18日に宝来屋郡山総合体育館で行われるファイヤーボンズとベルテックスの試合。
2023年10月にはベルテックスのホームで対戦がありましたが、今度はファイヤーボンズのホームでの対戦です。

18日の試合を行った後、この体育館は改修工事に入るため3月から休館へ。
当初は2023年10月にあるファイヤーボンズのホーム開幕戦を行った後に休館する予定でしたが、およそ半年の延期に。
その結果、わたしが応援している選手にとっての凱旋試合が、ファイヤーボンズにとっては改修前最後のホームゲームとなったのでした。

2月に入ってからは色々バタバタしていて、見ようと思っている試合を全部は見られていなかった上、15日までの時点では「もしかしたらこの週末は行けないかもしれない……」と不安もちらつく状況。

それでも、「絶対に行きたい!」という思いが通じたのか、17日の朝10時ごろ、わたしの身体は郡山駅へ無事にワープ。
久しぶりに郡山に来られたことに安堵しながら、郡山駅前にあるドトールでコーヒーをすすりました。

17日の試合で、入場時に粋な計らいで最後に呼ばれたのが、わたしが応援している選手。熱く名前をコールするファイヤーボンズブースターの皆さんに笑顔を見せていました。

17日の試合はベルテックスが、18日の試合はファイヤーボンズがそれぞれ勝ち星をあげました。

17日の試合、序盤はファイヤーボンズが13点差をつけてリードする展開があったものの、ベルテックスもその後一気に追い上げ、第1クォーターは1点差で終了。
その後も互いにコツコツ得点を重ねていく中で点差が大きく開かない状況が続きましたが、第4クォーターに猛攻を見せたベルテックスが27得点をあげ、引き離しました。

山田安斗夢選手が15個のアシスト、ジョン・ハーラー選手が7個のオフェンスリバウンドを記録するなど、連携やセカンドチャンスの面でもベルテックスはいい展開を生み出しています。

第1クォーター後半、ファストブレイク・ペリメーター・カットインと立て続けに6得点をあげたのは、わたしが応援している選手でした。

18日の試合、前半はベルテックスが大きく優位に立つ展開。
第2クォーターまでにベルテックスはスリーポイントシュート9本を含む56得点と、ファイヤーボンズに14点差をつけて後半へ。

しかし、次第にファイヤーボンズはディフェンスの強度を上げるようになったことで、相手のターンオーバーを誘発してから得点するシーンも増加。
前半も効いていたペイントエリアでの得点を重ねつつ、要所でスリーポイントシュートを決めるなど、じわじわと点差が縮まっていく展開。

第4クォーター残り2分7秒、加藤嵩都選手が得意のスピードでツーポイントシュートを決めて、初めて同点に。
その後ベルテックスもスリーポイントシュートで再びリードするものの、残り1分35秒、多田武史選手がスリーポイントシュートを決め、再び同点。

その後、ディフェンスでツーポイントシュートを防ぐと、残り58秒、加藤選手が再びツーポイントシュートを決め、ついに逆転。
そして残り26秒、加藤選手のパスを受け左のコーナーから放った多田選手のスリーポイントシュートがネットを揺らした瞬間、この日一番の歓声と拍手が響きました。

この日のMVP・ヘッドコーチ賞をダブルで獲得した多田選手。前日から続いていた積極的に、強気にシュートを打つ姿勢が、最後に大きく実を結びました。
リー・シェンゼ選手の上に乗っかっているラポラス・アイヴァナーカス選手は、18日の試合で22得点。他の選手との連携が特に後半で冴え渡り、脅威となっていました。

わたしが応援している、ベルテックスの背番号16・橋本尚明選手。
ファイヤーボンズでは大怪我からの復帰を果たすきっかけとなった2021-22シーズン、全試合スターター出場を果たした2022-23シーズンの2季を過ごしています。

自身のキャリアにとっても大きな転換点になったであろう古巣への凱旋を果たした橋本選手。この2日間、明らかにいつも以上の気合いが入っている感じが伝わってきました。

17日の試合では序盤に大きく点差をつけられた中で連続で6得点をあげると、最終盤にも新川敬大選手が奪ったボールを受ける形で決定打となるツーポイントシュートを成功。大事な場面に彼がいました。

18日の試合ではスリーポイントシュート3本を含む15得点。
第4クォーターに同点に追いつかれた後にスリーポイントシュートで返したのは橋本選手で、古巣相手に最後まで意地を見せました。

チームメイトがいいプレーを見せて得点を決めた時、噛み締めるように拳を握る姿。ファイヤーボンズのユニフォームを着ていた時にも見ていた姿でした。

17日ではベルテックスのゴール裏に、そして18日はゴール裏に加えてコートサイドにも、橋本選手の応援団な皆さまの姿がありました。
ベルテックスを応援されている方だけではなく、普段はファイヤーボンズを応援されている方も多くいらっしゃって、改めて彼が虜にした人の多さを感じたのでした。

わたしはそんな皆さまに比べたら本当に地味で、モブキャラもいいところではありますが、橋本選手をしっかり応援したい気持ちは皆さまと一緒だと、勝手ながらに思っております。

橋本選手だけではなく、わたしにとっても久しぶりだった宝来屋郡山総合体育館。
そこで出会ったファイヤーボンズを熱く応援される皆さまにまたお会いできたことが嬉しかったですし、皆さまが変わらずあたたかくて……。
そして、また新しい出会いもあり、こんなわたしにも気さくに接してくださるファイヤーボンズな皆さまがわたしは本当に好きなんだな、と思えた2日間でした。

宝来屋郡山総合体育館は2025年4月に、新しい姿になって帰ってくる予定。
その姿を楽しみにしつつ、その頃にはファイヤーボンズが福島県内で今以上に「紫の炎」をあげていることを願っています。

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