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映画感想/テネット

※たった1回観た程度の感想です。

まず、楽しみにしていたクリストファー・ノーラン監督の新作を観られた幸福感で、いまとても満たされている。

初回なのでIMAXで鑑賞をした。情報量過多で私の五感のキャパを超えそうである。


楽しめた、楽しめたけど、なんか高級料理のフルコース感というか、予定調和というか、フィギュアスケートで高得点を次々に叩き出す感じ。必ず入ってくるカーチェイスすら、何かのノルマのように感じた(大人の事情は分からないけどノルマもあるのかもしれない)。
長年の監督のファンならだいたい何が来るのか予想できるような演出と、期待通りの作品だった。痒いところに手が届く!そんな感じ。

訳が分からないのは物理の法則くらい。(なにか凄いことが起こってるのは分かる、訳がわからないけど取り敢えず格好良い)


スパイ映画の見過ぎなので、テネットのヒロインがコードネームuncleの敵役の女優さんだったのには滾った。美しすぎる。そして身体が長すぎて浮世離れしてる…。


スパイ映画の醍醐味は、扮装して金持ちと駆け引きするところだと思ってる。そして良いスーツをアクションシーンで台無しにするまでがセット。マイケル・ケイン、今回も出演してくれたな〜嬉しいな。すっかりレギュラー。


テネットを3回は観たいと思っていたけど、意外に1回で満足してしまった。ラストで"男の自己満足"を突き付けられた感が胃もたれを起こしてるのかもしれない。女は守られてなんぼ、みたいな。

最後に、ニールが良かった! バディものが好きだし、繰り返し交わされる、くどくも思えるようなやり取りも心地良かった。2回目を観るならニール視点で鑑賞するべきだと思われる。

テネットを見てから、バックする車を観ると"逆行"してるのか?って思えてしまうから楽しい。ノーラン監督と同じ時代に生きられて良かった。

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