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2ヶ月で英語の点数が5倍になった話。

10月末、家庭教師を始めた。

対象は中学1年生、男子3人。

皆、少年サッカー時代の教え子だ。


5教科500点中100~200点代の子達だった。

今回は彼らの成績をどうやって上げたのか、工夫したことを書いていく。

生徒との雑談を大切にする

まず最初にやったことは、徹底的におしゃべりすることだ。

子供達は僕に勉強を強制的にやらされると怯えていた。

「嫌いな勉強を強制するお兄さん」
から
「なんでも相談できるお兄さん」
にならなければならない。

具体的に、
「最近サッカーどうなの?」
「やっぱ勉強は辛い?」
「逆にどんなことに興味があるの?」

と個人の特性を聞いていった。

すると、
「本を読むのは好きなんだけど、英語がまじわかんない」
「親にバカだからと言われすぎて、自分でもできないと思っちゃう」
など本音が現れてくる。

そこで、3人それぞれどこのポイントを押さえれば、一歩前進できそうかを頭に入れておく。

勉強は嫌いだけど、プロにはなりたい。
勉強は嫌いだけど、あいつには負けたくない。

それぞれのモチベーションが確認できたら、次の作業に移っていく。

教科はオーダーメイド&アウトプット重視

個人の特性を理解できたら、伸ばしたい教科を絞った。

英語が12点と壊滅的だった子には、書店で一番優しい「超基礎!」と名のつく参考書から始めた。

手順としては以下の通り。

・まずは僕が説明。

・問題を解く。

・間違えた問題や単語は、復習ノートに記載。

ここまでは普通だと思うが、一番最後に必ずやっていたことがある。

それは自分が先生になったつもりで僕にその単元を説明してもらう、だ。

勉強は内容を理解して終わりではない。
自分の言葉で、相手に教えられることができて初めて知恵となる。

なので僕の授業ではインプット3割、アウトプット7割。
いかに生徒に喋らせるかを意識した。

すると「説明するのって意外と難しいね!」
「あ〜、なんか出てこない!」
といつもワチャワチャ楽しい時間になっている。

生徒の成長差分を承認する

勉強が苦手な子を教えているので、間違いはたくさん出てくる。

ただ、そこを指摘されるともっと勉強が嫌になってしまう。

だから、

「前回はそこでミスってたのに、できたじゃん!!」

「お!最初大文字にするの忘れなかったな、すごい!」

「いやー、最初に比べてめっちゃ成長してるなあ」

とできたことをひたすら承認し続けた。

「だろ〜?やっぱ俺って天才だから」(英語12点の子)
「勉強って、できること増えると楽しいんだね」

といった具合にどんどん生徒のモチベーションも上がっていった。

最後に

生徒の中には、塾に行かされても塾にもついていけず断念した子もいた。

今回の家庭教師で感じたのは、個別教育の可能性だ。

どれだけ勉強が苦手な子も、一人一人の個性を理解して、その子に応じたハードルを用意してあげれば、絶対に自分で飛べるようになる。

それをさせて上げられるのも、家庭教師、1対1の指導だからこそだと思う。

もっともっと、現場で経験を積んで、個別教育の素晴らしさを広めていけたらいいなあと思う。

P.S. 英語12点だった子は60点になりました。


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