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【梟結び】(ふくろうむすび)

日本で「フクロウ」は
「不苦労」=苦労しない
「福来郎」=福が来る
「富来老」=豊かに年を重ねる
など縁起の良い当て字があることで昔から縁起物として愛されてきました。
まフクロウは夜目が効くことから「世間に明るい」「幸福を見逃さない」との意味もあります。

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日本だけで愛されるモチーフではありません。ギリシャ神話では女神アテナの使い、ローマ神話でも女神ミネルヴァの使いとして、智恵と学問を象徴する精霊とされています。

しかしフクロウは国や民族、また時代によっても不吉なものとして忌み嫌う場合もあります。
ふくろうについて記された日本の書物のうち、最も古いものは、「日本書紀」です。この時代ではふくろうは吉祥の鳥とされていたようで、その鳴き声は「吉兆」だと記されています。しかし平安時代になると、ふくろうは夜行性で闇の中を飛び回る不気味な鳥として登場します。

このようにふくろうは日本でも、ある時は不吉な鳥、またある時は吉祥の鳥と、二面性をもって語られてきました。
それが故に不思議な魅力のある鳥であることは今の時代でも変わらないのかもしれません。

あなたならどんなエピソードと思いを込めて梟結びを結びますか?

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