マガジンのカバー画像

GNU OctaveでWavetableを作成する方法

3
GNU Octaveを利用したWavetableの作成方法
運営しているクリエイター

記事一覧

Wavetableの作成方法 Part3(ウェーブシェイピング)

Wavetableの作成方法 Part3(ウェーブシェイピング)


ウェーブフォールディングウェーブフォールディングは、複雑な波形を生成するウェーブシェイパーの一種です。モジュラーシンセサイザーや一部のFMおよびウェーブテーブルシンセサイザーで使用されています。

通常、波形の入力振幅がしきい値を超えるとクリッピングが発生しますが、ウェーブフォールディングでは波形が折り返されます。この折り返し動作により、波形のピークや谷が増幅され、歪みが生じ、新しい倍音成分が導

もっとみる
GNU OctaveでWavetableを作成する方法 Part1(初歩)

GNU OctaveでWavetableを作成する方法 Part1(初歩)

数値解析を目的したプログラミング言語のOctaveを利用して、簡単にWavetableを作成する方法を紹介します。作成した波形はSerumやAbleton Wavetableなどのオーディオインポート可能なウェーブテーブルシンセ、またはサンプラーで使用できます。

Octaveのリンク

注意
Octaveのスクリプトファイルは必ず英語表記のディレクトリに保存してください。日本語表記のフォルダに入

もっとみる
GNU OctaveでWavetableを作成する方法 Part2(FM/RM/AM合成)

GNU OctaveでWavetableを作成する方法 Part2(FM/RM/AM合成)

ノコギリ波と矩形波
前回紹介したSignalパッケージを使用します。SignalにはSawtoothとSquareという関数があります。

y = sin (t) %サイン波 y = sawtooth (t, width) %ノコギリ波y = square (t, duty) %矩形波

サイン関数と比較すると、入力できる項目が一つ増えていることが分かります。sawtoothでは「width」,

もっとみる