見出し画像

雨音 note

化粧する君のその背中がとても
小さく見えてしかたないから
僕はまだ君を愛しているんだろう
そんなことふと思いながら

伊勢正三作詞「雨の物語」から


目が覚めると雨が降っていました。


「うっとおしいなあ」と思いながら雨が嫌な理由を考えてみたのですが、「洗濯物が乾かないから」以外には思い浮かびませんでした。


雨音は波の音に似ています。


だから雨の日には海に行きたくなって困ります。


雨の日は世界が鮮明になります。雨に濡れて、くもりガラスの曇りが消えるから。


世界なんて不鮮明なくらいがちょうどいいのに。


雨の日の記憶は深く定着します。雨と一緒に染み込んでしまうから。


記憶なんて消えていくくらいがちょうどいいのに。


雨は「生きている実感」を与えてくれます。


そして「死の気配」も感じさせてくれます。


6月28日は「雨の日」です。わたしの中では。


「科学」と「写真」を中心にいろんなことを考えています。