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DEADBEAT CLUB / B-52’s

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2、3年前、あれは横浜トリエンナーレが開催される年だったから3年前か、天王洲某所で開催されたTOKYO ART BOOK FAIR、金曜に行ったのですが、その翌日の土曜に来場者数予測とヴェニューの非効率加減と運営の甘さのマリアージュで大混乱が起きて入場できない人が多数でて、というニュースに、イベント界隈の人間としてはおゞ、おそろしや、おろしや国酔夢譚、と犬橇の上でひとり西田敏行の顔マネで震えた、例のあの歴史的な年に買った、とあるイラストレーターによるブルーズミュージシャンの粋な似顔絵ZINE。おまけ(なのか本体なのか)そのブルーズミュージックのコンピレーションが収録されたカセットテープが付いていて、これはなるほどお得ですね聴いてみたいね、と購入、たしかNYのインディペンデントな零細パブリッシャーだった気がするのですが、店番のクールなガイとすごいしょうもない会話して(ジャパンはラーメンうまいよね、ジャパンサイコー、ラーメンならはしごいってみて、東銀座とか、だんだん麺ね、みたいな)、大事な商品に手を出した弾みでついつい持ってたハイネケンのボトルが傾いてビールこぼして謝りまくったりして。その後ずーっと忘れてたのを、さっき発掘しまして、思い出すのはちょうど向かい側に店出してた西海岸のフォトブックのパブリッシャーが、その名もDEADBEAT CLUBという名で、え、デッドビートクラブって、と声かけると「ああ、君は知らないかもしれないけどB-52’sというバンドがいてね、その曲名に、と始めるので、アイノウ!アイノウ!と食い気味に小刻みに連呼、彼らはなかなか日本に来てくれない、昔一回だけ会社の経費で行かせてもらったSXSWで、SCISSOR SISTERSとの対バンで観たきりだよ、と話したら一冊も買ってないのに店の名前のステッカーもらって、その後しばらく私物MacBook Airに得意げに貼ってたんですが、DEADBEAT CLUBを収録、ナイル・ロジャースプロデュースのヒット作『COSMIC THING』も、ステッカー貼ったMacBook Airも、カセットテープ聞きたさに買った韓国製のまるで往年のSONYみたいなデザインのラジカセも、いまはもう手元にない。おれはおれでしかない。このカセット、結局聴いたことあったんだっけ。小学校のときに通っていた英会話クラブみたいなところの先生が生徒ひとりひとりに個別に吹き込んでくれた薄黄色のカセットテープ、まだ実家にあるんかな。こうして今夜は徒らに密かな記憶の断片を数えながら眠ろうか。密事が1匹、密事が2匹。密事の単位は匹でよろしかったですか?ところで何匹数えても眠れないんですけど。あきらめて外に出て、野良猫に話しかけては逃げられる夜の静かな遊歩道。そうあなたもわたしもデッドビート・クラブ。コーヒーの飲み過ぎで眠れない。

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いやー、音楽も本も映画も、あれやこれや、愛や恋や、ほんとにすばらしいですね。それでは聴いてください、B-52’sで”DEADBEAT CLUB”。おやすみなさい、お相手はきむらでした。

Huh?? get a job!!  What for ??? I'm trying to think...


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