お衣装座談会2-1 ご挨拶とご紹介
お衣装ライターきむらです!
第一回お衣装座談会、たくさんの方にお楽しみ頂くことが出来て大変嬉しく思っております。ありがとうございます!
第二回も開催することが出来まして、、、ご協力下さる方々に、楽しみにして下さっている皆様に感謝です。
様々なパフォーマンスに携わる方と、お衣装という共通言語で繋がり、輪を広めていければと考えております。
それではどうぞ!お楽しみ下さいませ!
↑第一回同様、YouTubeに省略版も公開しております。こちらも合わせてご覧くださいませ!
noteはお話した内容全て‼文字にしております!
※私がこの回で持参してドレスはこの後SOLD OUTとなっております。。。!
ご挨拶
木村「こんにちは!株式会社アウトレットドレスJJの木村と申します。本日は第二回お衣装座談会、ということで、お二方素敵なゲストを弊社生地店舗JJ DRESS FABRICSにお招きしております!宜しくお願い致します!」
木村「私から簡単にお二方の紹介をさせて頂きます。
まず鷹島姫乃様。<和風大道芸人>として日本全国、そして海外でもご活躍なさっています。室内だけでなく屋外でも艶やかな和装でのポールダンスショウをなさっていまして。【日本の美しさをド派手に追及】っていう。私このキャッチコピーすごい刺さってるんですけど笑!」
姫乃「笑!派手、派手にね!」
木村「今日も素敵なお衣装でお越し下さっております。宜しくお願い致します!」
姫乃「宜しくお願い致します!」
木村「そして立花和紗様!私これお話聞いてすごいびっくりしてるんですけど、まさかの、独学で!?」
和紗「はい笑」
木村「独学で洋裁を学んで、現在主にアイドルの方のお衣装制作をなさっています。レザーやベロア等特殊生地を使った、ロック系の!これもまた、アイドルなのにロック系なの!?っていう、若干突っ込みどころがあるんですけども。そういったティストがお得意と。でも王道系からメンズアイドルのものまで手掛けてらっしゃいます。宜しくお願い致します!」
木村「そして私ですね、株式会社アウトレットドレスJJという社交ダンス衣装と、今いるこちらのJJ DRESS FABRICSという衣装用の生地資材を扱う店を経営する会社におります、木村と申します。
宜しくお願い致します!!」
活動について~姫乃さん~
木村「お二方のご活動について、どんな方なんですか?っていうのをお伺いできればと思うんですけども。まず姫乃さん、私先日見に行かせて頂いて、ありがとうございました!」
姫乃「ありがとうございます~!」
↓その時の姫乃さんの告知ブログです
木村「お外でね、ショウをやられているのを見に行かせて頂きまして。コロナ禍の中、日程の件とかすごい調整を重ねて開催なさったイベントだったんですけど。本当すっごい良い雰囲気で!演者さんも見ている人も、空気がすごく良くて。なんかそれだけで若干泣きそうになるっていう・・・。」
その時の私のツイートをRTして下さいましたこちら↓
おんなじこと言ってます笑
木村「お写真とか見て頂ければなんとなくお分かり頂けるかとは思うんですけど、まず<和風大道芸人>とは?簡単に何をやってらっしゃる、、、?」
姫乃「そうですね、ざっくりいうと和装のポールダンスをしています!」
木村「基本的には、今日も着て下さっていますけれども、こういう和風の装いからスタートして、っていう、、、?和のモチーフっていうか、、、。
でも玉すだれとかもなさってましたよね!?」
一同:笑
姫乃「そうですね~!基本的に普通のソロショウっていうのは、5分とか、長くて10分とか。大道芸のショウって大体30分ぐらいを求められるんですね。ショッピングモールだったり、イベントだったり。30分の持ち時間でお客さんの反応を見ながら、お話も交えながら、色んな芸を見せていくっていうスタイルをしていて。
ポールダンスだけ、だともたないので。このあいだ見て頂いたように、ポールの上で南京玉すだれをするっていう。」
↑これ!!
すごいでしょ!!
※下のお写真は撮影者@sarie107_様より許可を頂きました。ありがとうございます!
ちなみに玉すだれとは、をWikipediaにて調べましたので、よろしければご覧ください。南京発祥じゃないんですね....!!
木村「うぉ~!って笑」
姫乃「ちょっとくだらないんですけど笑。そんなユニークなことも交えたり。踊りもこの扇子とか。」
姫乃「こうして踊りで使って、ぱって!」
姫乃さん、扇子を裏に返すと名前を書いてある!!
一同:お~っ!!
姫乃「名前が書いてあるっていうね!マジックではないけど、ちょっとしたこういう遊び、いたずら心でショウを作っていく。もちろんがっつり技とか見せていく方もいらっしゃるんですけど、私はどちらかというと陽気な、下町な、和風のポールダンスをしています。」
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木村「どういう経緯でこのジャンルにたどり着いたんですか?」
姫乃「そうですね、色んな経緯があって、全部話すと一晩あけちゃうので笑」
木村笑!!
姫乃「ざっくり言うと、まず舞台演劇出身なんですよ。座長をやっていて。劇団四季とかジャニーズさんとかでよく見る、空飛んでいるやつ、あの空中持続のフライングってけっこうお金がかかるんですよ。吊っている方が裏にいらしたり、装置だけでなく人も必要なので。
飛ぶ表現ってもうちょっと違うことでできないかなって思って。エアリアルとか空中芸を探してて。」
木村「へぇ~っ」
姫乃「上からリングがあるやつとか、空中ブランコ的な物とか、布を使うとか色々あるんですけど。私はたまたまポールダンスが一番やりやすかったです。
そういう感じでポールダンスに移行したので、エロティックなポールダンスっていうよりは、表現として空を飛びたいっていうところから始めたんです。」
木村「面白い!」
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姫乃「劇団の時、東日本大震災があって。私はステージにいて。照明とかもぶらぶらんになっちゃって。
その時期に色んなアーティストさんが、派手にやってた方がアコースティックに変えたりとか。私も出来ることを!って思ったんだけど、
[姫乃ちゃんの作っているものは、派手で世界観があって傾いているものだからお客様はそういうアコースティックなものを求めていないと思うよ]って言われて。確かにがちがちに段取りがあって、照明たくさん吊って、ミュージカルばりに派手なお芝居をしていたし。
でも震災で照明の灯体の吊ってある箇所がひとつ崩れてしまうと、照明が宙ぶらりんのところに、5mぐらいの高さまで照明さんが上って吊り直さなければならなくて。余震もあったので出来ないことが多くて。あれもダメこれもダメってなって。
もう少しシンプルなもの、一回駄目でもそれを翌年に持って行って出来るものを作っていきたいなって思ったんですね。劇場とかだとセットもあるので、倉庫借りて収納するだけですごいお金がかかってしまう。衣装も何十着なので。」
木村「たしかにたしかに、、、。」
姫乃「私一人のショウであれば、一部屋トランクルーム借りれば良いので。そういったところで大道芸をやってみたいと思って!」
木村「身一つで!というか!」
姫乃「そうなんですよ!良かった!一晩明けなかった!!笑」
一同:笑
(上手にまとめて下さいました笑)
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木村「お衣装とかは、ベースが"和"で、それを改造して使ってらっしゃる?」
姫乃「そうですね、和風ポールダンスの時は基本的には和の衣装なんですけども。踊っているとどうしても汗が出るので、着物生地そのままは消耗が激しくて。全部サテンとかだと安っぽくなってしまうので、出来るだけ着物生地を入れるようにしていて。
例えば今着ているこれだと、帯を切って使っているんですよね。」
姫乃「他は日暮里で買った生地なんですけども笑」
木村:笑
姫乃「ちょっとでも本物の和の生地があることで変わってくると思う。」
木村「そうですね!本格派になってきますもんね!」
姫乃「ボディに着せているこちらも、ほとんど日暮里で買った生地!これは衣装さんにお願いしたものなんですけど、和の生地部分は、自分が京都に行ったときに帯を買って、これを使ってって渡して。ブラとコルセットとパンツとがお揃いになっている。」
木村「へぇ~可愛い!」
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姫乃「可愛いんですけど、大道芸はどうしても衣装の消耗が早い!!」
木村「まぁアクティブ、、、笑」
姫乃「そうなんです。まず日光でしょ!太陽直撃!雨もふる!」
木村「え、適度な雨ならやっちゃうんですか?」
姫乃「途中から降ることもありますからね!晴れてても。突然降ってきてうはぁ~!みたいな。。」
木村「でも良い感じににこやかにやり続ける感じ、、、、?」
姫乃「出来る限りは!でもポールダンスは雨だと滑って危ないので。あと足元も滑るので。出来ること出来ないことがある。その時に変えたりします。」
木村「この間私が見に行かせて頂いたときも、風けっこう強かったですよね?」
姫乃「そうですね、風も危ないですね。」
和紗「こう、ぶわんぶわんって揺れそう!外のポールだと。」
姫乃「バランスが必要なものは煽られますし。扇子とか番傘も煽られるので。物も消費が早いです。一年に何個も同じものを買ったり。衣装も一年ぐらいで作り変えないと、、、。でもそれは大道芸人さんは大体同じで。一年後同じ衣装を作っているっていう。衣装が大変、、、。」
木村「そうですよね~。。」
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木村「ではまた詳しくね、持ってきて頂いたお衣装についても伺っていければと思います!」
活動について~和紗さん~
木村「では和紗さん!お衣装制作もなさっていて、他舞台のプロデュースもなさっていて。」
和紗「そうですね、色々やってます!笑」
木村「アイドルの衣装をメインで制作するようになったいきさつを、お伺いしてよろしいでしょうか?」
和紗「はい!元々衣装を作るのは趣味で、コスプレとかやってて。初めて針を握ったのは3歳ぐらいなんですけど。」
木村「うお~ほっほっほ!」
(本当この笑い方してます....苦笑)
和紗「家にあったタオルで雑巾とか作ってて。言われたわけじゃなくて自分から。好きだったんでしょうね。おばあちゃんが教えてくれて。小学校のときも手芸クラブとか入っていて。
高校生でパジャマを作るとか。ありませんでした?」
木村「あったかな~?!笑」
和紗「家庭科の授業で、エプロンを作って、そのあとパジャマを作るっている。」
(いやこれやっぱりレベル高いですよね。私の高校ではそんなことしてないと思う!笑)
和紗「それで服を作る型紙って面白いなって。そのあとコスプレとかにはまって。独学でどんどん作っていたんですけど。でも趣味だったので、私が作る服が売れるなんて...っていう笑
私はずっと声優になりたくて、芸能活動をしたいと思って東京に来て。プレイヤーでやってたんですけど。知り合いの芸能関係の方から、知り合いのアイドルさんが衣装作ってくれる人を探しているんだよねってお声がけいただいて。飲み会とかでこういうの作って、コスプレとかやってるんです~って言ってたので笑。
初めて衣装を作るお仕事を頂いて!それは本当に初めてだったので、Twitterに縫っている写真とか投稿していたら、次の依頼を知らないところから頂いて。
そこから発信していったらオーダー頂いて、、、。」
木村「素晴らしいな~!」
和紗「気づいたらいっぱい作らせて頂けるようになりました!笑」
↑もちろん和紗さんのお衣装が素敵である前提ではありますが!
とても夢のあるお話ですよね....!!
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木村「今回和紗さんに出演を依頼するにあたって、私考えてたんですけど。そもそもアイドルってなに?みたいな笑」
和紗「アイドルって何!?笑」
木村「アイドル衣装を作っている方で~すって紹介するにあたって、アイドル衣装の定義っていうか。どういうものだ、っていうのってすごい難しくないですか...?まず特殊生地使ったロック系が得意だっておっしゃってましたし、キュートぶりぶり可愛い!だけじゃないし、、、」
和紗「だけじゃ、ない、、、」
木村「私がたまたまTwitterで見て面白いなって思ったのが、[人間的な魅力が技術を上回っていること]がアイドルの定義の一つだっていうの。たしかに、アイドルであっても歌が上手いとか、全然良いんですけど、アーティストじゃないじゃないですか。」
こちらですね↓
かなり興味深い内容なのでぜひご覧くださいませ!
木村「だからこそ、応援したくなる、みたいな!可愛い子、、、。めちゃめちゃ強そうで、応援しなくても君大丈夫だよね~みたいな感じの子よりは、応援しなきゃ!みたいな方がアイドルって感じなのかな、っていうのを一人で考えていたんですけど笑」
和紗「言いたいことは分かる気がする、、、。」
(ありがとうございます笑)
和紗「ファンの人たちが、自分たちの応援で推しの子が上に、有名になる、みたいな存在なのかなって。"今のアイドルは"っていう感じですかね。昔のアイドルは手の届かない存在っていうか。」
木村「あ!!たしかに~!!!」
和紗「80年代90年代とか。」
木村「昭和のアイドル!とかね」
和紗「モーニング娘。さんまでは手の届かない存在だったんですけど。やっぱりAKBさんの会いに行けるっていう。」
木村「あ!そうですよね!」
和紗「あのへんが、多分今のアイドルカルチャーの始まりって言われているかな~って。アニメとかでもラブライブとか、学生がやるスクールアイドルとか。手の届くアイドルっていうのが台頭してきたのかなって思います。」
↑この内容面白かった
お衣装とは関係ないですけど、編集している今もまた、たしかに~と思っております。
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木村「さっき地下アイドルの方のことちょっとお伺いしていたんですけど、お仕事はそういう方が多いんですか?どんな感じの方と、、、?」
和紗「基本的には地下アイドルの方が多いですね。プロデューサーさんとかマネージャーさんとかが衣装作る人を探していて。もちろん大手さんで作っている衣装とかもある。私は全部ひとりで、業者さんに発注もしないでやってるんですけど。」
木村「いや、すごいな~」
和紗「私は個人だからこそ出来る、細かなこだわりというか。大手さんだと細かくすると金額もあがっちゃうし。融通効かないとかもあって。個人で作っている人を探していたんですよねっていう方からの依頼がありますね。」
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木村「作るときのこだわりっていうか。私の衣装はここが他とは違うわよ!ポイントはなんですか?」
和紗「え~っと、、、。絶対にこだわっているのは、必要でないところに安全ピンは絶対に使わない。」
木村「あ~!!」
和紗「ブローチとかは安全ピンで。今日持ってきた衣装のブローチは安全ピンを留めているんですけど。」
木村「取り外しても使えるよ?っていう」
和紗「そう。ホックだと土台が残っちゃうので。でもサイズを調整するところとかには絶対安全ピンは使わないっていうのを昔から考えている。
あとはライブで動くので、洗濯がしやすいこと。」
木村「え~素晴らしいな!」
和紗「あまり縮まないとか、色落ちする系の布は使わないとか。分解して付いているリボンも外して洗えるように。あとは動きやすく作ること!っていうのを心がけて作っています。」
木村「これ聞いちゃってなんなんですけど、社交ダンス衣装は基本的に自分で洗うなんて、無理!っていう。プロのクリーニング屋さんに頼むのが大前提のものなので、、、。今の聞いたらすごいな~って笑」
和紗「多い人だと週に何回もライブがあって、毎回クリーニングには出せない、、、。家で洗濯とかファブリーズとかで済ませる方も多いです。せめてトップスだけでも洗濯機で洗えるように、とかは考えていますね。裏地もしっかり付けて汗が、、、。やっぱり洗濯、、、笑!」
木村「いやまさかこの洗濯、っていう言葉が出てくると思わなかったから笑!すごいなって笑」
和紗「洗濯がしやすい、動きやすい、安全ピンを使わない!」
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和紗「あと、チュールレースがあんまり好きじゃないんですよ。ちょっと安く買える、、、ネットでロリータ衣装とかすごく安く買えるものについているチュールレースってあるじゃないですか。あれが嫌いで!安っぽく見えちゃう!」
姫乃「分かる!」
和紗「いくらふりふりのやつを頼まれても、チュールレースは使わない。これけっこうこだわりで、自分でフリルを作っちゃう。」
(自分でフリルって、けっこう手間ですよ、、、苦笑)
木村「すごい!」
和紗「使うとしてもトーションレースとか。日暮里はいっぱい安く買えるお店があるので、出来るだけ安く買うんですけど。出来るだけ安く見えないものを選ぶ。」
レースの違いについて、分かりやすくまとめている記事をお借りしました。日本製のレース屋様だそうです!
https://www.lace-nanaka.com/page/23
木村「いや!素晴らしい!すばらしい!」
和紗「予算はおさえるけど、安っぽく見せない!」
木村「作ってもらう側からしたら嬉しいポイントですよね、すごい安っちぃなあ~、あの子の衣装、とかはなんか、、、嫌ですもんね笑」
木村「では和紗さんにもね、あとで持ってきた衣装についても詳しくお伺いしていきます!ありがとうございます!」
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ちょっと小ネタ
木村「たまたまなんですけど。座談会開催の前に今日持ってきて頂くお衣装のお写真を頂いたときに、お二人とも赤黒だったので。今回のお衣装は赤黒揃えでね!
そして姫乃さんと私が今着ているものもなんとなく、赤黒で合わせて。和紗さんはたまたま私服が黒っていうね笑」
和紗「そうですね笑」
木村「っていう感じの3人でお送りしております笑」
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追記
お二人とも日暮里繊維街に来て下さっているということで、、、。ありがとうございます!この【お衣装座談会】の会場、JJ DRESS FABRICSもこの日暮里繊維街の路面店でございます。
日常着に使える生地から当店のような衣装用生地、また麻や皮の専門店、など、様々な生地関連店舗が90店舗以上連なるこの街へ、是非お越しくださいませ!
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