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今、ふと幼少期を振り返る。

私の生まれ、育ちは愛知県渥美半島です。実家であるキムラ漬物(株)の次男坊として生まれました。

その当時、昔ながらの米ぬかをたっぷり使ったたくあん漬けは「渥美たくあん」として昭和40年代に一気に人気を博して有名になりました。

父母は朝から晩まで仕事漬けで、親戚の方にご飯を作ってもらってました。

日曜日も両親とも仕事が多く、休日を家族で過ごすということはあまり記憶にありません。


ただ、毎年夏休みに1泊2日で家族で旅行に行っていたことは覚えています。そして、それは一年のうちの最大の楽しみでした。


こう書いてしまうと鬼のような両親と思われてしまうかもしれませんが、当時は家族を守るために、毎日一生懸命仕事優先的な状況だったんだと思います。

私たちもそれが普通と受け止めていたし、寂しいと思ったことはありません。


冬休みには小遣い稼ぎに漬け込みのアルバイトもさせてもらって、大根を干したり、大根の競り市にも行っていました。

そして、当時は大きな丸い木樽への漬け込みの作業も行いました。


体力重視の仕事で大変でしたが、今思えば創業者である祖父と一緒に仕事をした貴重な時期でした。


一昨年には長女と息子、今年は末っ子が仕事を手伝ってくれました。
そして昨年に続き今年も甥っ子も愛知からきて冬の漬け込みをしてくれています。


これからも、米ぬか発酵製法を守っていきます。

引き続き、応援よろしくお願いします。

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