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春の明け方に見た夢

明け方
魔物に出会う
夢を見た
魔物は
傷つき
苦しんで
かすかな
祈りを
捧げていた

 世の中に絶えて桜のなかりせば
    春の心はのどけからまし     有原業平

毎年、桜の季節が来ると、大量の写真を撮ってしまいます。まず、どこの桜を撮るか?今年は、張り切って、宇陀の後藤又兵衛ゆかりの桜を撮りに行きました。朝4時起きで、1時間強かけて目的地に着くと、すでにスタンバイされている三脚がずらり。カメラマンの皆さまの熱意と機敏さに脱帽です。
今年は、週末雨が多くて、悩みの種。雨の中、カメラにラップをかぶせて、ぬれながら激写。晴れた日は、2、3ヶ所はしご。さらに、桜以外のお花たちも大好きで…、雪柳にレンギョウ、チューリップにスイセン、まさに、旋風にキリキリ舞させられた桜の花びらのように大慌て、業平の気持ち、めちゃ共感します〜。
 夢みたいなふわふわの世界にひたされて、こころは幽玄に。朝陽を浴びる又兵衛桜は、誰にも理解されず苦しむ巨大な魔物のイメージです。苦しい時には、
祈りを捧げて、春の嵐が通り過ぎるのを待つ。やがて気候は穏やかに、輝く夏がやってきます。

又兵衛桜
菜の花
土手沿いの桜
川面に映える桜の枝
平城宮跡大極殿と桜
平城宮跡歴史公園

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