アルバイトと就活
就職活動とアルバイトは、意外なほど密接な関係があります。今回はその点を取り上げます
※アルバイト(arbeit)はドイツ語で、仕事や労働を意味する用語です。ここでは世間の用法(有期労働契約の労働形態や有期労働契約で働くこと、多くは非正規雇用)の意味で用います。
面接でのアルバイトに関する質問
採用面接では、アルバイトに関する経験が必ずと言ってよいほど聞かれます。
採用面接は、本人がどのような人物であるかを知るのが目的です。働いている業界や仕事内容で、その人のことがよくわかります。
では、どのような話をすればよいかを取り上げます。
(1) 働いている業界や職種
マクドナルドとか吉野家などの有名企業の場合、名前を出しても構いません。そうでない場合、地元のドラッグストア、ネジなどの部品を製造する工場、など業界や仕事内容の想像がつく説明がよいでしょう。
(2) 働くことで身に付いたスキル
これが差がつくポイントです。いろいろな年齢層のお客さんと話ができるようになった、仕事でミスを防ぐ方法を確立した、後輩の指導を任されるようになりマニュアルを作った、などを話すと好印象です。
~についてどう工夫したかという話ができる学生は、入社してからも仕事で工夫して、スキルアップが早いと評価されます。
学生時代にアルバイトをすべきか
これは勉強が忙しい人や、遠距離通学の人には難しいことですので無理にとはいいませんが、アルバイトはしておいたほうが評価が高くなります。
それは社会的経験や労働に関するスキルが、ある程度はあると評価されるからです。
以前、アルバイトの経験がない学生が技術者として採用内定を得たとき、採用担当者から入社前の課題を出されました。その課題は、仕事内容は問わないからアルバイトをしなさいというものです。
入社前に、社会的経験や労働に関するスキルを身に着けておきなさい、という意図でしょう。
なお家業を手伝っている人は、それをアルバイトとして話したらよいです。例えば小学生のときから家業の八百屋を手伝ってきたと話せば、家族想いで働くスキルも早くから身についている、と評価されます。
就活とアルバイトの両立
アルバイトをしながら就職活動をする場合、その両立をはかるため、採用面接などが終わってから職場に着くまでの時間的余裕を確保しておく必要があります。
会社説明会では、説明会の後に希望者のみを対象に、一次面接を実施する場合があります。
採用面接で会社に行く場合、会社の都合で面接だけでなく適性試験なども併せて実施するように変わる場合があります。
また、今日は社長のスケジュールが急遽空いたので試験の前に社長との面談も併せて行う、といった展開になる場合もあります。
ですから、会社説明会や入社試験の終了時刻が延びる場合が往々にしてあります。
そのため、その日の夕方以降などでアルバイトの予定がある場合、時間的余裕を見ておく必要があります。できれば会社説明会や入社試験のある日は、アルバイトの予定を入れないのがベストです。
では、延びても大丈夫なようにどれくらい時間的余裕を見ておくかですが、経験上、1時間では足りないことが多いです。
2時間か3時間、延びた場合に備えておけばよいでしょう。ひやひやせずに精神的余裕が保てるメリットもあります。
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