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【SAKE DIPLOMA】やってよかった勉強【一次試験】

日本酒の知識ほぼゼロ、飲み始めたのもつい最近という状態だったので教本はどこを読んでもおもしろかったのが幸運でした。試験、とくに一次試験に効いたなと思う勉強を書いてみます。一次試験はPCで選択形式なので、中にはかなり重箱の隅をつついてくる問題もあると思いますが、試験の先にあるものを意識して、丸暗記ではなく知識として意味がありそうか?が大事かなと思いました。以下3つ挙げてみます。

・テーマごとのノート作り
・主要産地別の白地図作り
・ペアリングの法則作り

テーマごとのノート作り

ぶっちゃけ教本が一番きれいな文章でまとまっているので、勉強は主に教本を何度も読みました。ただ、教本を読み進めていると何度か出てくるテーマや、ふわっとした理解でなんとなくわかったつもりになっているテーマは、絵を書いて理解するようにしました。基本的にいろんなことを絵に書くことが好きです(上手い下手ではなく)。絵にできる→単純化できる→構造をとらえている、というような気がしています。結果としてかもしれませんが、水、米、麹、酒母、造り、発酵にまつわる菌類の活動、酵母など日本酒造りの肝になる部分はノートにまとめることになりました。教本だけでは深堀りされていないことも多かったので、大手の酒造メーカーさんのコラムを読んだりして理解を補足していました。

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焼酎造りのプロセスを日本酒と比較して絵に書いていたときに曖昧なところが出てきたので、勤務先の酒屋のボスに時間をとってもらって、わたしがホワイトボードに絵を書きながら説明してそれを聞いてもらうという会をやりました。人に説明できるというのは一番の理解度の確認になったかもしれません。ボスの時間ももらってますし、理解度を褒めてお墨付きをくれたので、これはマジで受からんとやばいと思ったのもいいプレッシャーでした。

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主要産地別の白地図作り

これも主要な産地の説明は簡単な地図と文章がしっかりと教本にあるのですが、気候帯、地形、主要な地域、歴史、食文化などをお互いに結びつけて視覚的に把握したかったので、白地図をダウンロードして20府県を一枚ずつまとめました。その府県で開発された酵母や米や杜氏、米と清酒と特定名称酒の生産量の順位なんかも書いておくと最強のまとめになりそうです。地図にしてよかったことは、例えば、地理的には、山からの海までの距離感がつかめることで硬度の低い伏流水が得られるイメージや、山間にあって風通しの良い稲作地になりそうな納得感が湧くこと。歴史的には朝廷や幕府との距離感や交通手段、要衝の経路上にあることで酒造りが栄えたイメージを持てることなどなど。ちなみに今年の二次試験は「奈良県」に関する論述だったので、これをやっておいてよかったです。。。

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ペアリングの法則作り

教本を初めて開いたときに「あーこれは暗記勝負になるなぁ」と思ったところです。和洋中で何種類ですか、料理の写真と合うお酒のコメントがズラ〜ッと200は超えてますか。わたしはペアリングのページは全部印刷して、酒タイプ別にマーカーで色分けしながら、酒タイプと料理の組み合わせに共通点がないか探りながら覚えることにしました。知らない料理、特にフレンチやイタリアンは料理名を見ただけでは全く想像つかないものもあったので、全部調べました。そうすると、旨味が多かったりえぐみなど複雑な風味を持つ料理は生酛系でまとめたり、熟成させた食材は時間の経過を古酒と合わせて増幅させたり、という自分なりの法則を見つけられるようになりました。こじつけっぽいところもありますが、飲食系のバックグラウンドがないのでこうやってみるしかなかったなあ。焼酎のペアリングの方は成分にも踏み込んでいたし、主原料にバリエーションがあって料理とのリンクが生まれやすくてまだわかりやすかった。ちなみに今年の二次試験は「球磨焼酎の地域性を考慮した食事との相性」についての論述だったので、ちょっと記憶違いもありましたが、方向性を大きく外さずに回答できたのは自分なりのルールでペアリングの提案を解釈できていたからかもしれません。

次回は二次試験の勉強のことを書こうと思います。

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