ジェネリック医薬品をわかりやすく解説|クスリのアウトプット#13
きむっちです。
突然ですが、「ジェネリック医薬品」という言葉を聞いたことがないでしょうか。
実際にどんな違いがあるのか知りたくないですか。
この記事では、次の3点について解説していきます。
● ジェネリック医薬品とは何か
● 新薬と比べてどう違うのか
● 市場に出るまでの考え方
● 値段の比較・シェア率
ジェネリック医薬品とは
まずジェネリック医薬品について解説していきます。
先発医薬品の特許満了後に、
有効成分、分量、用法、用量、効能及び効果が同じ医薬品として新たに申請され、厚生労働大臣の承認のもとに、他社から製造・販売される医薬品になります。
新薬とどう違うのか
そうなると「新薬とジェネリック医薬品でどう違うの?」と気になるかもしれません。
ここからジェネリック医薬品が新薬と比べてどう違うのか、説明していきます。
【新薬と共通する事項】
新薬と比べて次のことが共通しています。
● 有効成分は新薬と同じ
・含有量
・不純物の含有量
・溶出の程度 など
● 医薬品の安定性
● ヒトでの有効性と安全性
【新薬と異なる事項】
一方で、次の点で新薬と異なります。
● クスリの色や味を変えられる
● 錠剤などの形を変えられる
● 病院でジェネリック医薬品の名称が書かれていれば
薬局で調剤してもらうことになる
● ジェネリック医薬品の名称が書かれていなくても
処方箋に「後発品への変更不可」が書かれていなければ
ジェネリック医薬品を選ぶこともできる
このような違いがあることを知っておくことで
ジェネリック医薬品に対して少し奥深く知ることができます。
ジェネリック医薬品が市場に出回るまでの期間
ここで、ジェネリック医薬品が
市場に出回るまでどのくらいの期間が必要か、ご存知でしょうか。
一般的に新薬が製品として市場するまでに10年間かかります。新薬が出るまで長い期間必要だとわかっていただけると思います。
この新薬では 特許権存続期間 があります。
新薬の販売が開始されてある程度の時期を迎えるまでの期間を指しています。
一方で、
ジェネリック医薬品では新薬ほど期間がかからずに市場できることになります。
ジェネリック医薬品では
特許権存続期間が切れたタイミングで
すぐに利用することができます。
クスリの安全性などが十分確認されているからこそ、
すぐに後発品のジェネリック医薬品を市場することができます。
値段の比較・シェア率
【新薬との値段の比較】
ここまで見ていただいてわかりますように、
新薬では人体への有効性・安全性・治験などが十分に確認されています。
ジェネリック医薬品は特許権存続期間が切れたクスリだから、
値段を大きく抑えることができるのです。
つまり、新薬と比べても大きくコストダウンできます。
【シェア率の比較】
本書が書かれた2012年時点においては、
日本ではほとんどジェネリック医薬品が普及しなかったそうです。
しかし、近年においては幅広く使われるようになりました。
下記のリンクによると、
日本でのジェネリック医薬品のシェアは
76.9%とされています。
一方で、諸外国でのシェア率はこちらです。
ヨーロッパと比べると少しだけ上にあたりますが、
アメリカではジェネリックありきということがわかりますね。
● ヨーロッパ 70%
● アメリカ 90%
<参考にしたサイト>
最後に
近年においては
ジェネリック医薬品が広まっていることがわかっていただけたのではないでしょうか。
安価に抑えられることもあり、処方箋を薬局に見せたときにジェネリック医薬品が勧められるようにもなりました。
これからもジェネリック医薬品はもっと広がるものになるように思います。
次回のお知らせ
今回で第2章の内容はおしまいです。
第2章:薬ができるまで
次回から第3章に入っていきます。
第3章のテーマはこちら
第3章:薬の種類と工夫
薬の種類などについて解説していきます。
次回はジェネリック医薬品について紹介していきます。
ジェネリック医薬品と新薬の違いも紹介しますよ。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
もっと詳しく知りたい方はこちらの本を参考にしてみてください。
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