クスリの効果・毒性の調べ方(非臨床試験)|クスリのアウトプット#9
きむっちです。
クスリの効果・毒性をどのように調べるか知りたくないですか。
この記事では、クスリの効果・毒性の調べ方について紹介していきます。
この記事を読むことで調べ方を知ることができますよ。
クスリの安全性はまず〇〇から
クスリでの安全性を調べるときに、まずは動物実験から治験を始めます。動物実験によって有効成分や毒性、安全性を調べることになります。
マウスやラットなどの動物を使った試験や、培養細胞などを用いた試験によって、クスリの候補になる化合物の安全性を調べることになります。
安全性の調べ方
安全性を調べる際に次のように行われます。
クスリの候補である化合物が、どの病気にどの程度の効果を示すのか、生体内での実際的なクスリの効果を動物で研究します。
このとき活躍するのが病態モデル動物です。
たとえば、血圧の高い動物、糖尿病を持つ動物を使うことで、効き目や副作用などを実際的なレベルで確認することができます。
クスリの毒性の調べ方
クスリの毒性として、次のような試験が行われます。
● 急性毒性試験
クスリを1回投与したときの毒性を評価する
通常、D50(50%致死量:試験した動物の半分が死亡する投与量)で示されます。
● 亜急性毒性試験
一定期間クスリを投与して毒性を調べます
● 慢性毒性試験
半年もしくは1年間以上クスリを投与して毒性を示します
● 特殊毒性試験
特殊毒性試験として、次のような試験があります。
・ 依存性試験
・ 抗原性試験
・ 変異原性試験
・ がん原生試験
・ 生殖・発生試験 など
【投与と排出のバランスが大事】
動物実験においてクスリの吸収と排出でのバランスを把握することも大切です。
具体的には、次のようなことを調べます。
1匹だけで判断するのは危険性を見誤ってしまうことがあるので、平均値として検証することになります。
● 体内で使われる割合(代謝)
● 成分の分解速度
● 成分の吸収度合い
● 排泄される割合 など
最後に
クスリは最終的に私たちが服用するものになります。そのため、まずは動物を対象に実験することになります。
一方で、動物実験に対して反対意見が出ることもあります。
実際に動物とヒトでは異なる結果が出てしまう事例もあります。
そのため、動物実験だけではなく、人に対する危険性もきちんと評価する必要性があるわけです。
いろんな要因があるからこそ、クスリの開発に時間がかかることがあるということです。
次回のお知らせ
次回は人の身体でクスリの効果を調べることについて解説していきます。
動物実験の是非の問題はありますが、動物実験で問題ないことが確認されてから人でのクスリの効果を確認していくことになりますよ。
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もっと詳しく知りたい方はこちらの本を参考にしてみてください。
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