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洗面台に関連した英単語5選【歴史も紹介します】

洗面台周辺で使うものはたくさんあると思いますが、意外と学校での勉強ではあまり学校で習わないものがあるのです。
この記事では、洗面台周辺に関連したモノについて、学校で習わないと思われるものについて画像付きで5個紹介します。それぞれのモノの歴史を取り入れながら紹介するので、意外な発見もあるのではないでしょうか。

洗面台に関連した英単語

① 歯ブラシ

コメント 2020-06-13 182824

「歯ブラシ」は、英語ではtoothbrush(トゥースブラッシュ)です。

歯磨きの習慣の始まりはかなり古く、紀元前5000年頃のバビロニア人が食膳に必ず麻の繊維を指に巻き、歯の清掃をしていたとされています。現代の糸ようじと同じようなものです。
今の歯ブラシの形に近づいたモデルは、1498年に中国の皇帝が豚毛を骨の柄に植え付けたものを歯磨きに使用したとされていますが、これにはいくつか説があるようです。
しかし、19世紀に大量生産されるまでは一般的に使用されていわれなかったので、当時の人々は大変な思いをしていたことが伺えます。

② 歯磨き粉

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「歯磨き粉」は、英語ではtoothpaste(トゥースペイスト)です。

歯磨き粉の歴史も歯ブラシと同じく古く、紀元前1550年頃の古代エジプトから使われていたと言われています。4世紀に入ると、エジプトでは食塩、黒コショウ・ミントの葉、アイリスの花を混ぜたものを歯磨き粉として使っていたとされるのです。古代ローマでは尿に含まれるアンモニアが歯を白くすると考えられていて、尿が歯磨剤として使われていたともされます。今では考えられないことかもです。
一方、日本では丁字屋喜左衛門が江戸で「丁字屋歯磨」「大明香薬」と呼ばれる歯磨き粉を販売したことが始まりとされています。それまでは塩を手などで擦って磨いていたと言われるくらいなのです。当時から歯を白く維持したい想いがあったようで、「歯を白くする」というキャッチコピーも添えられていました。

③ 蛇口

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「蛇口」は、英語ではfaucet(フォセット)です。
画像のように果物に蛇口が付いていて、果汁が絞り出されたら嬉しいものです。実は、そのような願いを叶えるかのように、日本でも愛媛県に蛇口からまるで果汁が出るかのように実現されているところがあります。愛媛県は果物のみかんの産地として有名な場所ですが、愛媛県内の各所に蛇口を回すとみかんジュースが出てくるようにされています。なかなかな工夫だと思いますが、一度は蛇口からみかんジュースが出るところを直で見てみたいもんです。

蛇口の歴史は意外と最近のものとなります。
現代の水道の元となる技術は江戸時代に生まれたと言われています。もちろん、当時は現代のような形ではありませんでした。
それまでは川から支流を作り、木管を地下に通して傾斜だけで水を引いていました。この水を井戸に移し、江戸の人々は井戸から水をくみ上げていたと言われています。
横浜(神奈川県)で近代水道が始まり、1887年に日本で初めて浄水場から水を送る水道が引かれました。水道は当時は道路わきなどのような限られた場所に設置されていました。このとき、水が出る部分、つまり「蛇口」が初めて作られたのです。
最初の蛇口のデザインは獅子(ライオン)だったのですが、次第に東南アジアで水の守り神とされる「龍」に変わりました。
それから技術が進み共用になりました。共用栓の柱の部分が蛇の腹の「蛇腹(じゃばら)」の模様に見えたことから、空想上の動物である龍の元となった「蛇」にちなんで「蛇体鉄柱式共用栓」と呼ばれたのです。
その栓の出口の部分は「蛇体鉄栓共用栓の口」と呼ばれ、これが略して「蛇口」と言われるようになりました。

④ 洗面台

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「洗面台」は、英語ではsink(シンク)です。
シンクと言えば台所の印象が強いかもしれないですが、洗面台でも同じようにsinkです。

洗面台の歴史は古く、日本に洗面という習慣を取り入れたのは、曹洞宗の開祖である道元禅師と言われています。鎌倉時代に道元禅師の表した「正法眼蔵」というお経の中に、洗面についての作法が書かれています。

⑤ フェイスタオル

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「フェイスタオル」は、英語ではface towel(フェイスタウェル)もしくはfacecloth(フェイスクローズ)です。

タオルの歴史は古く、紀元前2000年(今から4000年以上前)から古代エジプトで使われていたと言われています。
なお、日本にタオルが取り入れられたのはもっと後のことで、1858年に日米修好通商条約が結ばれて以降、欧米人によって紹介されたと言われているので、かなり遅い時期です。

なお、faceclothは、英英辞典では次のように説明されています。

(1)a small square cloth used to wash your face or hands
  「顔もしくは手を洗うための小さな正方形の布」
  (ロングマン現代英英辞典 より)
(2)a small cloth used to wash the body, especially the face and hands
  「身体、特に顔もしくは手の洗顔を目的とした洗浄用の布」
  (Cambridge Dictionary より)

faceclothの意味合いとしてはハンドタオルもしくは手ぬぐいと言われることもあります。
そのため、洗顔後の水分のふき取り用の場合には、face towelを使った方がよいかもしれません。

まとめ

ここまで紹介してきた、洗面台周辺の英語について5個紹介してきました。洗面台で使われているものは今では安く購入できるので、そんなに買うことに抵抗を感じることなく、むしろ当たり前のように使っています。しかし、ここまで書いたような歴史を積み重ねてできてきたものと思うと、それぞれが感慨深いものですね。

これからも英語に関連した記事をアップしてきますので、眺めていただければ嬉しいです。

画像引用元:Pixabay
情報引用元:Wikipedia など


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