見出し画像

化粧品での2種類の保湿成分を解説|化粧品アウトプット#39

きむっちです。

化粧品には保湿成分が含まれていますが、どんな成分が保湿に役立っているのか知りたくないですか。

この記事では、化粧品での保湿に使われる成分についてできる限りわかりやすく解説します。

この記事を読むことで化粧品の保湿成分について知ることができますよ。

皮膚の保湿とは

ここで皮膚について改めて振り返っていきます。
皮膚には皮脂があります。この皮脂があることで体内の水分が抜けにくくなるんですね。

しかし、この皮脂は加齢、クレンジングの洗顔、紫外線などでの洗浄によって少なくなってしまいます。

このような場面で役に立つのが保湿化粧品です。

保湿では脂質、皮脂、NMF(天然保湿因子)に着目して作られるんですよ。

ここまでの内容を通じて、もしかしたらこのように思われた方がいるかもしれません。

「肌に水を付けるだけではダメなの?」


肌に水分だけだと水分が蒸発してしまいます。なので、保湿としての効果はほとんどありません。

保湿成分として、次の2種類に分けられます。

● ヒューメクタント
● エモリエント剤

それぞれについて見ていきますね。

1.ヒューメクタント

まず、ヒューメクタントは次のように説明されています。
分かりやすく書くと、水溶性の保湿成分ということです。

【ヒューメクタント】
ヒューメクタントとは、保湿成分のことです。化粧品や食品の保湿剤として活用されます。
水溶性の保湿成分を差し、水分を吸着することで保湿力を発揮します。
スキンケア化粧品に配合されたヒューメクタントは、表皮の角質層と馴染んで、水分を保持します。
水溶性であることから、保湿化粧水や保湿美容液によく配合されます。
また、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液にも配合されます。
引用元:こちら

ヒューメクタントと呼ばれる化合物として
次のようなものがあります。

● グリセリンなどのポリオール類
● ムコ多糖類
● アミノ酸
● アセチル化ヒアルロン酸 など

2.エモリエント剤

ヒューメクタントとは別に、エモリエント剤があります。

エモリエント剤は次のように説明されています。
分かりやすく書くと、油溶性の保湿成分ということです。

【エモリエント剤】
皮膚からの水分蒸散を防いで肌の潤いを保ち、肌を柔軟にする生理作用です。エモリエント剤の代表的なものは油分で、油膜で皮膚を覆うことで、角層から常に蒸散する水分を皮膚の上層部に貯留させ、肌に潤いを与え、上層の油分で肌にツヤも与えています。
引用元:こちら

エモリエント剤として、
次のような化合物があたります。

● 天然油脂
● 高級脂肪酸
● ラメラ構造を作るセラミド など

保湿剤と油性成分のバランスが大切

ここで、保湿性を保つためには、水溶性と油溶性のバランスが大切になります。

両者をバランスよく含んでいるものとして乳液やクリームがありますよ。

一般的にはO/W型(Oil in Water)よりも、W/O型(Water in Oil)の方が多く使われています。

最後に

肌の保湿をするためにも保湿成分をしっかり選ぶことが大切です。
保湿剤の特徴をよく知って使っていくと最大の効果が得られやすくなりますよ。

次回のお知らせ

次回はスキンケア製剤の作り方について解説していきます。
化粧水、乳液、クリームなどがあてはまりますよ。

ーーー

最後までお読みいただきありがとうございます。

もっと詳しく知りたい方はこちらの本を参考にしてみてください。

この記事が良かったとおもっていただけたら、
「スキ」を押してくださいね。

コメントもめっちゃ嬉しいです。

<きむっちの自己紹介の記事はこちら>


この記事が参加している募集

記事を読んでいただくだけでも大変嬉しいことではありますが、宜しければサポートいただけますとさらに嬉しいです。よろしくお願いいたします。