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スポーツメディスンチームの構成

先週MLBに続きついにトリプルAのシーズンも開幕しました。
僕の所属するシャーロット・ナイツはセントルイス・カージナルス傘下のメンフィス・レッドバーズとアウェーでシーズン開幕を迎えました。米国でメンフィスといえばエルヴィス・プレスリーの聖地として観光都市としても有名ですが、球場近辺は夜になると治安面で結構ヤバい雰囲気が漂います。そのようなこともあって去年までは球場の真横のホテルに泊まっていましたが、今年からはビジターは20分ほど郊外に泊まることになりました。

前回のブログでも少し述べましたが、今回はシカゴ・ホワイトソックスのスポーツメディズンチームの構成について書きたいと思います。

まず球団に所属するチームの構成としてはメジャー(1軍)の下にマイナーリーグのチームが6つあります。レベルの高い順から低い順に言うと、トリプルA→ダブルA→シングルA +(もしくはHigh A)→シングルA(もしくはLow A)→ルーキー→ドニミカとなっています。

メジャーにはアスレチックトレーナーとパフォーマンスコーチが各二人ずついて、さらに理学療法士、マッサージセラピスト、栄養士、メンタルスキルコーチ、スポーツ心理学者、パフォーマンスラボ、スポーツデータアナリスト、スポーツパフォーマンスディレクターがいます。

マイナーのチームにはアスレチックトレーナーが2人とパフォーマンスコーチが一人ずつチームに帯同していますが、トリプルAとダブルAはパフォーマンスコーチも2人います。なおそれぞれのチームにはパートタイムの栄養士がいて、定期的にチームの食事管理をしてくれています。マイナーにも理学療法士とスポーツ心理学者が一人いて、シーズンを通して各チームを巡回してます。

少し個人的な意見を述べると、各レベルでのアスレチックトレーナーの仕事内容も少し違います。ルーキーやシングルAでは年齢も若いこともあって、選手の教育がメインになります。このレベルの選手達はまだ自分のルーティンをしっかり持てていない選手もちらほらいるので、科学的根拠をもとに構成されたチームの育成プログラムに馴染んでもらいます。このプログラムはドミニカらメジャーまで統一して行なっているで、仮にこのレベルからいきなりメジャーに昇格するようなことがあっても、選手がしっかりと対応できるようになっています。ダブルAにもなると選手達もプロアスリートっぽくなってきます。

トリプルAの選手層は他球団の元メジャーリーガーや日本のプロ野球、または韓国や台湾リーグ経験者もいるので、自分たちのルーティンをしっかり持っています。僕らとしてはできるだけホワイトソックスのプログラムも取り入れてもらって、いつでもメジャーに昇格できる準備をしています。

まぁ簡単にまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?次回からは最近読んだ論文の内容なんかも書いていきたいと思います。

それでは、

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