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キックオフ対談『情報整理大全』を考える(2)〜最小の整理で100%役立つノートシステムを手に入れる!〜

今年9月に「情報整理大全」シリーズ創刊にむけてのキックオフ対談が行われました。本noteは、対談を振り返りながら「情報整理大全」とはなんぞやをお伝えするシリーズです。今回はその2回目です。

スピーカーは第3弾執筆者であり、本シリーズ監修者でもある佐々木正悟氏と、「シゴタノ!」管理人でタスク管理ツール「TaskChute(タスクシュート)®」の開発者、サイバーローグ研究所代表取締役大橋悦夫氏。
ホストは弊社社長の香月登です。
*対談中のスピーカーの敬称は略しています。

*キックオフ対談「情報整理大全」を考える(1)はこちらから。

書き込みできる有用性、自由度の高さ

香月: ところで、Evernoteの、データをストックする機能にはもう一つの価値があると思っています。それは自由度の高さ、書き込みできる画面の有用性です。私は今、「これに代わるものがない」と思っています。

例えば、アウトライナーが持っている階層化の機能は、Evernoteでもできるわけです。いわゆる文章整理という目的でこのようなツールを使っているわけですから。そこでEvernoteには、ノートのレイアウトとかインプットするインターフェイスの部分と、ストックするという部分の、二つ役割があると思っています。

ノートの部分は、いろんなインターフェイスで、タスク管理に特化したものとか、アウトライナーとして特化しているものとか、多様に対応していると思っていますが、このあたり大橋さんはどのようにお考えですか 。
 

大橋:僕は非常に梅棹忠夫先生に影響を受けているわけですが、Evernoteのノートひとつひとつが、実は「カード」だなと思うんですよね。『知的生産の技術の京大カード。

僕自身も、ご多分に漏れずあの京大カードというものを作ればいいのかと思って、小さい紙を買い込んできて、ちゃんとカードボックスも用意して、大学時代に始めたこともあったんです。でもね、多分二、三枚しか使わなかったと思うんですよ。 

香月:私も挫折した口なのでよくわかります。

大橋:使い始めてすぐに「これ、増えるのはいいけど、検索できないじゃん」と。パソコンがなければ、検索できる、できないという発想そのものがなかったと思うんですけど、当時からパソコンを使っていたので、検索できることがわかっていると、わざわざ検索困難さを増やしていく行為に対して、不安と抵抗が非常に強くなっていってしまった。

これが使わなくなった理由なんですけど、そういう悩みがあったからEvernoteを見た時に「これじゃん」と思ったんですよね。

すごくいいなと思ったところは、デジタルツールだから当たり前なのですが、すべてのノートに日付が付くところなんですよ。日付順にソートができますし、更新したら更新日順にも並ぶ。

これ、野口悠紀雄先生の『超整理法』なんですね。使ったものを一番上に戻すと、使ったものが上に集まるようになる。それで、これは『知的生産の技術』のカードと、野口悠紀雄先生の『超整理法』のミックスだなというふうに思いました。

とは言え、ノートが溜まれば溜まるほど、「ここからここまでのノートは、こういう企画に使えそうだな」というふうに目星がつくのはいいのですが、それとは別に「このノートとこのノートを組み合わせたらこうなるな」という風に、複数の用途に使えるノートが混在すると、訳がわからなくなる。

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そこで、佐々木正悟さんは、複数のデジタルノートを使い分けて情報整理する独自のシステムを考案します。

第3弾「最小の整理で100%役立つノートシステムを手に入れる!」では、デジタルノートを知り尽くしている佐々木さんならではの視点から、仕事の打ち合わせ、税務署への申告書類から年金に至るまで多岐にわたる情報を、どんなデジタルノートをいかに活用すればスッキリ確実に整理されるかについて、懇切丁寧に語り尽くします。

ぜひご一読ください。

                                                               <(3)に続く>


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