結婚について本気出して考えてみた〜セロリな日々〜

私はごく普通のアラサーOL。恋人はいるが、プロポーズはまだない。

先日から彼と同棲(同居?)を始めた。
正直、セロリである。
あの、有名な歌手グループが歌っていた、育ってきた環境が違うからすれ違いは否めない、というやつである。

料理の作り方ひとつでも些細な違いで、ペットボトルのキャップがゆるくて閉まっていない(言われた)とか、常夜灯付けっ放しだしトイレの電気もつけっぱなしなんですけど?(言った)だとか。なんでそうなるの?なんで?なんで?の連続である。

振り返れば、この一年は怒涛であった。
彼と一生を共に過ごす覚悟を決めた私は、彼のお尻を叩きまくり、彼の意思を尊重しつつも自分のタイムリミットのことや、自分の問題を全てさらけ出して、彼に決断を迫った。
時には正座して涙を流しながら切々と訴えたこともある。病に倒れ身動きが取れなかった時期もあった。
その結果、いま現在、入籍日もだいたい合意し、彼の苗字のみの表札のかかった同じ家に住み、結婚式の打ち合わせにも共に出かける日々を過ごしている。

まず、引っ越す時に揉めたのはどの部屋にするか、ということだった。
予算を少し上回るが、フルリフォームされた広々駅から徒歩6分の賃貸物件と、予算をかなり下回るがまぁまぁの築年数と彼の希望通りの広さと間取りの物件。どちらがいい?と言った時に、彼は「どちらとも決めかねる、迷うくらいなら、次の新しい物件を待ってみてはどうか」と言った。
実はその前に予算通りの物件でかなり住む気満々になっていたし、不動産屋からも太鼓判を押されていた物件の審査に落ちていた。
理由は開示されなかったが、私が察するに、女性の私の稼ぐ額が世帯年収の過半数を超えていること、彼と私の年齢差、結婚を控え出産などの場合に家賃が払えるのか?という大家さんの不安があったようである。
と、いうわけで、(多分)彼も私も結果を聞いた時は打ちひしがれた。それで、次を待とうという彼の発言につながったようである。

ただ、時期的に引越しの第二繁忙期とも呼ばれる時期だったこともあり、私は彼に提案した。

「同じ賭けをするなら、まだ見ぬ次の物件に賭けるより、今気に入った予算より上回る物件の審査に賭けてみませんか?」

そんなわけで、共同名義での申請ではなく、私が名義人になって、今の家の審査を進めてもらうことにした。結果、不動産屋さんにも頑張っていただき、驚くほどあっさりと私たちは今の家に引っ越してきた。

結納はしていないが、所謂婚約中の身である。
周囲からは、一番幸せな時期だよね、と言われて身震いをしている。今の混沌として宙ぶらりんな不安を抱えてはちきれそうな、今が一番幸せ……?目の前が一瞬真っ白になりそうだ。

私はごく普通のアラサーOL。入籍を控えているが、プロポーズはまだ、ない。

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