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【2024年】Jリーグで最も出場時間が長かった育成年代チームは?【1種】7月速報ver


はじめに

7月はJリーグが中断していて集計も一息つけるかと思ったが、移籍市場が開きJリーグ内外に選手が移動した結果、データの修正に追われて休んだ感がなかった。さらにオリンピックも始まった(しかも決勝がだいたい深夜)のでそちらに時間が持っていかれてしまった。

話は変わるが今月から1種と2種のランキングを分けて投稿しようと思う。記事の主題を明確にしたいこと、一記事あたりのボリュームを減らしたいことが主な理由だ。

ちなみに本記事だけを見ても問題ないように作成しているつもりだが、このランキングについてさらに詳しく知りたいと思った人は下記のリンクにある昨シーズンのまとめ記事を読むことをオススメする。

ちなみに先月のランキングはこちら↓

ルール説明

1. 2024年7月29日までにJ1、J2、J3各ディビジョンいずれかのリーグに1分でも出場している選手を対象にする

2. 第2種まではその年代で最後に所属していたチームをその選手の出身チームとする

3. 第1種は最初に所属したチームをその選手の出身チームとする

4. シーズン途中に違うディビジョンに移籍してどちらでも出場した場合、両方のディビジョンの出場人数に加算する

例)髙橋利樹(浦和→横浜FC)の場合
J1、J2どちらでも出場しているのでJ1、J2どちらも+1人加算
ただし出場時間は各ディビジョンでそれぞれ分けて記録。

5. 選手が各年代で所属したすべてのチームに出場時間を加算する

6. 所属していた時とチーム名と変わった場合は把握できる限り現在の名前に統一する

データ作成方法

注意)データについて

伝統的手法である根性マイニングを用いて全選手の出身チームを目視で確認してスプレットシートに記載し、またチーム名の表記揺れの修正も同様に行ったため記入ミスが起こっている可能性が考えられる。

今回の記事はあくまでも「数字あそび」として見て欲しい。
またこれを利用して問題が起きても責任は負わない

ランキング

2024年Jリーグ出場時間合計TOP10(第1種)7月29日時点

7月は上位3チームが4位以下に1000分以上差をつけた。
明治大は前回から更に4人(内2人は移籍による)出場しており層の厚さを感じた。3位の法政大はシーズン序盤に出場できていなかった若林(相模原)や宮部(松本)らが6月からスタメンを獲得し7月を走りきったことでJ3の出場時間が上積みされた結果、先月比の増加量で2位の流経大を上回った。

残り試合数的に流経大に追いつくかどうかは微妙なところだが、このままの勢いならば4位以下に落ちることはなさそうな気がする。

【1種】2024Jリーグ出場時間合計TOP10(7月29日時点)
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5位以下は全て順位が入れ替わるなど混戦模様になっている。
中でも桐蔭横浜大は4月の8位から着実に順位を上げ、前回集計時1000分の差があった大阪体育大を5分上回り5位を掴み取った。
早稲田大と中央大、日体大と専修大もそれぞれ僅差で競り合っていて今後も順位争が激しくなりそうだ。

以上をまとめると1種年代は明治大が飛び抜け2~4位集団が各間3000分の差を開けながら追走し、5位以下は1つ下のチームと500分以下の接戦と、桐蔭横浜大より下はまだまだ順位変動が起こりそうな結果になった。

TOPICS

今回は2024年シーズン開始から徐々に順位を上げていった桐蔭横浜大について見ていこうと思う。

桐蔭横浜大サッカー部は1998年に川崎、名古屋などで監督を努めた風間八宏が監督に就任すると強化が始まった。その後コーチの八城修(現総監督)が監督に就任すると、着実に上のリーグにステップアップして2012年以降ほとんどのシーズンを関東1部で戦っている。

他の上位校に比べると新興勢力に位置するが直近でも数多くのプロ選手を輩出し、インカレ優勝など実績も残している。特に2022年度は13人のプロ内定選手が誕生しより全国に名前が知られるようになった。


そんな桐蔭横浜大の主な出身選手の出場時間を下記の表にまとめてみた。

2024年Jリーグに出場した桐蔭横浜大出身選手(7月29日時点)


まず目についたのは上のリンク記事にある2022年度のプロ内定選手の活躍だ。中野(広島)、高吉(北九州)が出身選手の中ではカテゴリー1位のプレータイムを記録し、山田(川崎)、楠(宮崎)も上位5人に入っている。特に中野はチーム事情もありCBの真ん中に変わるもうまく役割をこなし中心選手の1人になっていた。

の他の注目選手はJ2いわきの五十嵐聖己だ。2025年内定選手で、今年は特別指定でチーム練習に参加していたが、4節から1試合を除いてフル出場を果たしスタメンに定着した。若い選手の出場が多いいわきということもあるが、この年代で後ろのポジションで出場時間を稼ぐことはなかなかいない。

五十嵐とともに桐蔭横浜大の追い上げに貢献した北村海チディ(藤枝)も取り上げたい。今シーズンサブからのスタートとなったが、9節にスタメンに抜擢されるとそこから全試合出場し続けた。キーパーは序列の変化が少なくポジションを掴むのが難しいが、チャンスをものにすることができ出場時間を稼いだ結果、5分差で大阪体育大を上回った。

出場時間に関することではないが、現在所属している選手以外にイサカ(山形)も含めるとここ最近で5人も入団していて桐蔭横浜大‐川崎フロンターレラインがありそうに見えた。

東洋大と大宮のような直接的な提携は確認できなかったが、川崎の下部組織出身も多くJ3の福島と合わせてユース卒選手の実践経験を積ませる共栄圏を構築しているように見える。

あとがき

6月に比べて試合数が少なかったので順位変動はあまりないと予想していたが、集計してみると出場時間の伸びが今までの傾向と変化したため順位の入れ替わりが起こっていた。怪我での序列変化や早めに移籍した選手が出場機会を得たりと、この夏をうまく乗り切ったチームが順位を上げてくると予想する。

参照