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話し手/大西 淳美 さん<後半>

前半では、大西さんの作家活動Vin buttonについてお伺いしたことを中心にまとめました。後半は禾ーine-の活動を中心に。
禾ーineーは2020年に古民家の一角にオープン。大西さんがセレクトした古いものや手作りのものを扱うお店。4畳ほどの空間にぎゅっと素敵なものが詰まりわくわく。大西さんが作る空気感が居心地がよく長居してしまいます。現在はカタチを変えて、出張イベントやワークショップを中心に活動されています。

(聞き手/谷美和子)

―2020年オープンの禾ーine-についてお伺いします。
お店をはじめたきっかけを教えてください。

(大西)
託児所の給食づくりの仕事をしたり掛け持ちしながら、末っ子が生まれて4,5年でお店の資金も少しできて、コロナ禍だけどやれることをしたいと思いました。

(谷)行動力がすごいです!

(大西)
元々行動力がないタイプ。箕面ママの学校子育てママ支援/マルシェのボランティア企画メンバーにいたのですが、そのメンバーの影響が大きかったです。肯定しあう環境だったので、“何かやりたい”、“やるなら人の役に立ちたい”、“好きなことを思いっきりやりたい”という気持ちが強くなっていきました。
周りの友人にも小さなビルを買って子どもたちのカフェを作ったり、託児所をやったりしている子もいて。
私自身は”失敗はいいことだ”と思っています。やらないとわからないし、成功するためにはやっていないというか…。下の子が幼稚園に行っている間の、自分の限られた時間をどれだけ活かせるか。“動けないときこそ地域に根付く活動をするといいよ”とアドバイスをもらったこともあって、今がその時だと感じています。

―禾ーineーの名前の由来・ロゴに込められた意味を教えてください。
ロゴも大西さんが作られたんですよね?

(大西)
まずシンプルなものにしたくて、本当は”糸(いと)”にしたかったのですが、糸というお店が多すぎて(笑)”禾”には稲穂が集まるように人が集まるという意味もあって。
ここは山が見える場所なので、ロゴには山のくぼみ、自然の流れや風の流れを表現できればと思って作りました。

大西さんがデザインされた禾のロゴ


―お店はどんなスタイルでオープンしていますか?

(大西)
現在はイベント出店がメインです。
店舗では毎月第4火曜日に手織りのワークショップをしたりイベント中心のお店のカタチにしています。
先を決めていなくて、今やりたいことを、ゆとりのある時にしています。人付き合いも無理して付き合わない。子供がいるいない関係なく、町の人や地元、作家友だちとか、どんな人でも好きなことをやっている人が好きです。

居心地のよすぎる禾の空間


―禾‐ine- の活動には大西さんの強い想いを感じますが、活動を通して伝えていきたいことを教えてください。

(大西)
まずは、人の手の”不揃い”はすごいなと思うんです。人にしかできない価値のあるものとして、後世にも残していきたいです。

ハンドメイドにアップサイクルを取り入れることで、ハンドメイドそのものの価値を高め、アップサイクルをもっと身近に感じられる社会になったらいいなと思っています。まだ着られるのに価値のないものとして捨てられている着物を、アップサイクルして価値を高めることで、個人や企業の考え方が変化していくきっかけになれば。

これから力を入れていきたいのは、アップサイクルと様々な状況の方たちをつなげることで、居場所や生きがいの場を作れたら。アップサイクルを、そのコミュニケーションの手段にできればと思っています。

(谷)
大西さんの飾らない人柄に自然と人が集まってくるんだなと感じました。とても優しい柔らかい雰囲気の中に、強い意志を感じる大西さんの魅力にはまりそうです!

大西 淳美
作家名:Vin button
Instagramアカウント:@
vin_button
ショップ:禾-ine-
Instagramアカウント:@
ine_minoh

禾-ine-店主
大西淳美さん
(作家名 Vin button)
大阪府

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