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【オーダー制作日記】着物を受け取って思い耽る




今日もお客様から直接、リメイクするお着物を受けとりました。

たくさんお持ち頂いた中で、リメイクするのは2枚だけ。他は寄付頂けるというので、ありがたく(本当に有り難く)頂きました。

寄付いただいたお着物
大切に使わせてもらいます



傷んでいるものは処分し
バイセルさんに持って行ってもらい
残ったもののうちリメイクと寄付へ
とのこと。

お母様のメモ。
ご病気で生前生理されていた時に書いたものかと。


亡くなられたお母様も
お会いしたお客様(娘)もお着物には詳しくなく、お母様に「頼むね」と託された着物だそう。


今回も喪服をワンピースにさせてもらいます。
息子さんの卒入学式に間に合うように。

フワッとしたシルエットなのでずっと着られますねと言ったら「10年は着たいなぁ!」ってとっても素敵な笑顔で言われました。(スリムな方なので、永遠に着られるのは間違いない)

まだお母さまの四十九日が終わって間もないだろうし、きっとたくさんたくさん涙されたんだろうと想像してしまいます。

今のあの方にとっては、こうして着物のことを片付け、実家の整理をされて忙しくされていることが、良い時間なんだろうなと思います。
そして1年半後、このお母さんの喪服で作ったワンピースを着て息子さんの卒入学式に参列される頃、また違った気持ちでお母さまの事を思い出して頂けたらなと願います。



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