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キモノとヘアスタイルを考える【キルモノvol.27 】

キルモノvol.27

キモノとヘアスタイルを考える


編集後記

髪型だけを掘り下げた初の特集、いかがでしたか?
日本の髪型史についてはかなりざっくりとしたまとめになりましたが、なかなか興味深い分野だと思うので 気になる方は是非掘り下げてみてくださいね〜。
仕事柄(私の本業はヘアメイクです)、髪型に関する本は資料としてかなり持ってる方だと思うのですが まだまだ知らないこともたくさんありますし 特に明治以降の髪型の変遷についてはもっと調べたいですね。
ちょんまげから断髪へ。和服から洋服へ。
当時の髪結師たちも、かなり困惑したと思うんですよね。
実際、婦人束髪会と女髪結も対立したり、また女髪結の間でも西洋の髪型を学ばないと時代に取り残される!と焦りがあったり。
以前読んだ古書(タイトル忘れた)でも、
日本に招かれた外国人の髪結師が、日本人の多くて長くて硬い髪のアレンジに大変困った。という記述があって、
そうだよな。招かれた側も、きっと困惑しただろうなー。と。
油がべったりついた(椿油などの油を日常的に付けてる髪は洗ってもしっとりしすぎてアレンジしずらかったりします)、そして梳いたり量を減らしてない当時の日本人の髪を、洋風に結うってかなり無理ゲーというか、
私だったらやだなって思ってですね。笑

また、今もそうですが、髪型のオーダーって、口で説明するの難しいですよね?
今は写真があるけれど、昔は例えば丸髷に結ってくださいとか、
髪型にはっきり名前が付いていたので困らなかった。
そこに洋風の髪型が入ってきて、結い方も自由だし、お客さん側もぼんやりこんな感じとしか言えなくなって、
そこからカウンセリングの必要が出来たのかなー。なんて想像してみたり。

当時どんな感じだったのか、古書などから推しはかることしか出来ませんが、考えるのはとても楽しい。

今回の参考図書

黒髪と美女の日本史 平松隆円

日本髪大全 田中圭子
 
子どもの着物大全 似内惠子

美人になるには 昭和8年婦人倶楽部5月号付録

羊の毛なんて今無いよな〜。と思ってぼんやり読んでたのですが、
いや待てよ!売ってるじゃん!!と思って試してみました。

その他いろいろ掘り出して読みましたが、主なところはこんな感じ。ご参考までに。

ではでは次のキルモノでお会いしましょう♪
最後までご覧いただきありがとうございました。

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