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「加賀友禅(かがゆうぜん)」に感動しました

こんにちは。
群馬県前橋市にある呉服店「小川屋」の塩尻です。

女性の晴れの日の着物の代表といえば<訪問着>。
訪問着についてお話していると、よく耳にするのが「加賀友禅(かがゆうぜん)」です。
みなさんも、一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。

加賀友禅という名前。<加賀>はもちろん加賀藩ですが、<友禅>は何でしょうか・・・。これは、絵柄を染める技法を確立させたといわれる「宮崎友禅斎」という人の名前です。人名とは意外で、始めて聞いた時は驚きました。

友禅は、のりを使うことで鮮やかな色彩の表現を可能にしています。筆で反物に絵を描くと徐々ににじんでいき、隣りの色と混ざってしまいます。絵をのりで縁取り、その中に色をおいていくことで、色の混ざりを防ぎます。
布を染める技法は世界各国多々ありますが、この技法は日本独自のものです。後世まで残したい日本の財産だと思います。

鮮やかな色彩は、<加賀五彩>といわれる5色が基調となっています。

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この5色はあくまでも基調です。これらを基に、<外ぼかし>といわれる外から内へ色をぼかしていく技法などを用いて、草花などの自然が描かれている作品が多いです。

有名な作家さんが多くいらしゃるのも特徴のひとつかもしれません。
昭和30年に人間国宝になられた「木村雨山(きむらうざん)」先生。
作品の中には、現代でも古さを感じないPOPなデザインと色使いと感じるものもあります。表現の幅の広さに驚かされます。

「由水十久(ゆうすいとく)」先生の代表的な作品は、童の絵です。今朝、3つの作品をじっくりと見せていただきました。童の躍動感、絵の細かさ、絵にひそませた遊び心、驚き感動するばかりでした。

晴れの日の着物をあつらえたいなと思われたた、ぜひ「加賀友禅」を見に来ていただきたいです。


晴れの日きもの専門店 小川屋
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