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染めの浴衣-1- 加賀染め「古代型夏衣」

こんにちは。
前回はへこ帯について書いたので、今回はずっと書きたかった「染めの浴衣」について書きます。染めの浴衣の中でも、職人さんの優れた技がつくりだした手染めの浴衣をご紹介します。見る度に発見があり、何度も何度も見たくなる、心踊る浴衣です。

手染めの浴衣は反物で販売されていることが多いです。「反物はいろいろ広げたみたいけど遠慮してしまう」というお声を聞いたりしますので、今回は広げた写真多めでご紹介したいと思います。

最初は、加賀染めの「古代型夏衣」

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金沢でただ一人、型友禅染めをされている坂口幸市先生の工房で染められてた、とても希少な浴衣です。

坂口先生の浴衣は「二枚白小紋」とも呼ばれています。2枚の型を使い染められているからです。型が2枚ですので2色 + 地色の白 という配色です。とても細かい型を使われているにもかかわらず、染められた生地に色のズレがありません。じっくり見ていくと感動すら覚えるくらいです。

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使われている型ですが、100年以上前のデザインです。しかし、全く古さを感じないどころか、大胆で個性的。発色が良い色、その色の組み合わせ、2つの型の組み合わせの妙により、活き活きとした今を感じる浴衣になっています。

厚地は綿絽ですが、ほかの綿絽の浴衣より少し厚みがありしっかりしています。夏着物としてもお召いただける浴衣です。

染めの浴衣は、写真で見ても素敵なのですが、実物を見ると、色の濃淡や職人さんの染め技など、何倍にも素晴らしさを感じます。機会がありましたら、ぜひ実物を見に行っていただきたいと心から思います。

晴れの日きもの専門店 小川屋
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