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着物のリメイクは「きもの」のままでもできるらしい

実は着物業界に入った一番最初の理由は「お手入れ」だった中村独逸です。

本日、開催中の着物クリニックでおせわになっている「しるくらんど」さんからとても素敵なお話がありました。

「新しいものでも、古いものでも、きものの仕立代は一緒です。それならば、新しいものを購入すればいい…そう思ってしまうものですが、話を聞くと、前からお持ちのものには深いストーリーがあるのです」
そう始まった話には、大切な思い出が詰まった着物をきれいにしたい、大事にしたい、というお客様の声がありました。

もちろん、お手入れ(詳しい塩尻の記事はこちら)が最初の選択肢ですが、時間が経っている汚れはなかなか落ちません。
汚れの部分だけ切り取って、別の洋服や小物に作り直すしかないのかしら?という考えが私だけではなく一般的、なのではないでしょうか。

が!!例えばこちらの帯(裏面)。

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とても柔らかくて締めやすそうな良い帯なのですが、汚れてしまっています。
これを…

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こうする(表面なので左右が反転しております)。
帯であれば表に出てくるところだけに色を入れて、また締められるように変える技術があるのだそう。

これは龍の柄ですし、鱗がとても似合いますが、ほかにも七宝や市松などなど、色々な種類で隠すことができるのだそうです。
しかも、その帯やきものに対して一つ一つ型を作っているんだとか!

他にも、どうしても汚れやすい三歳の被布にも。

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こんな風に、かわいいお花の柄が入れられます。
地の色に合わせて乗せる色も変えてくれる徹底ぶりですし、オリジナルの柄をいれることもできるらしいです(なお要相談)。

思い出深い大切なお着物にはさみを入れなくても、また着ることができる。
それはとっても素敵なことだなあ、と祖母からもらった着物や帯を思い返しながら、少し嬉しくなった午前でした。

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晴れの日きもの専門店 小川屋
℡:027-231-6000


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