KIMONOanne.vol.5 取材こぼれ話その２〜大阪・空堀へ再び〜
こんにちは！
師走です、師走ですね。皆さまお忙しいと思いますが、私も思いのほか忙しくて師走感を味わっています。
さて、前回に続き『KIMONOanne.』vol.5の「いざ、着物旅」の取材こぼれ話として、大阪・空堀編をお届けします。
こちらの街を取り上げたきっかけは、無人の着物屋さんがあるという情報からだったのですが、それについて書いた投稿が最近プチバズしておりまして、ワタクシのnote史上もっとも読まれているようです。
キモノアンで紹介したからなのか、さんかくさんが動画でお店を紹介したからなのか…どちらにしてもありがたいことです。
こちらの投稿の出だしにもある通り、KIMONO MUJINさんを目指して空堀を初訪問したのは、2023年の２月。“とある着物本”というのは、ayaayaさんの『帯結ばない帯結び２』のことでございました。
なぜ、空堀を取り上げたのか
大阪合宿（という名の撮影）を無事終えた翌日に、初めての空堀へ。なぜか心斎橋から歩いて向かうという土地勘のなさを発揮しながらも、商店街の入口が目に入った瞬間に「これは…好きなタイプ…！」と興奮したのは、昭和レトロが大好物だから。
テクテクとキモノムジンさんを目指す道すがら、「ここは着物で歩いたら絵になるな〜」と思い始め、古民家ショップ、カフェの多さなどもチェックし、ぐんぐんポイントが上がり始めます。
キモノムジンさんで撮影（許可済）しながらお買い物したあと、さらに街を散策していたところ「月輪屋 着物と雑貨てて」さんを発見し、そこで空堀の街の歴史、極めつけにみんな大好きカレンブロッソの本店がある、ということを教えていただいたところで、「これ企画になる！」と確信したのでした。
反応が、微妙…？
ときは過ぎ、企画出しでOKをもらったワタクシ。脳内には空堀の商店街を着物で闊歩する可愛いきものフレンズの絵が浮かんでいます。ここはやはり、ayaayaさんにご登場いただきたい！と連絡すると、ご快諾いただきならがも「えっ空堀なんですか？」と、ピンと来ていないご様子。記事本文にもある通り、ayaayaさんは以前に通っていた着物屋さんがあったそうなのですが、そのお店が移転した後は足が向いていなかったとのこと。「あれ？チョイス間違ってる…？」と不安になるも、もう既にお店にはオファーしているので後戻りできません。果たしてどうなるか……！
９月初旬。桐生出張の翌々日の朝、新幹線で再び大阪へ。日帰り取材のため、すべてを本日中に撮影しないといけません。撮影はayaayaさん姉妹と仲良しの森嶋あずみさん。事前に何度もロケハンに行っていただくなど、準備にもご尽力いただきました、感謝！
取材１軒目のクーデリーカフェさんで初対面の妹さんたちを待っているときまでは、まだ不安があったのですが、二人がお店に入ってくるなり「可愛い〜！」との反応を得て「よし！」と思ったのは内緒です（笑）。
そこからの取材も順調に進み、妄想通りに商店街を闊歩する可愛いきものフレンズの絵も撮れて、喫茶店でほっと一息したときの安堵感たるや。
さらにayaayaさんにはおつかれ一杯にも付き合っていただきました。
情報は、足で稼ぐ
その後、三姉妹に改めて感想を聞くなどの後取材を経て、本誌記事になったわけですが、「また３人で空堀に行って、今度は撮影のときに気になっていたお寿司屋さんに行きたい」とのことだったので、気に入ってもらえたよう。さらにご紹介したお店にも反響があったとのご連絡をいただき、心底安心しております。
今回はリサーチがうまく機能して、記事に繋がった事例（急に小難しい）ですが、実はこの企画でもリサーチに行ったものの記事にはできないな…という土地もあり、すべてが実を結ぶワケでもないのが現実です。
今はネットで様々な情報が得られますが、ライターとしてのモットーは「情報は足で稼ぐ」。実際に自分で足を運んだり、直接聞いたりしたことでないと、情報の確かさはもちろん、そこから伝えるときの熱量（という言い方はあまり好きではないけど）が違う気がする…じゃなくて明らかに違う。
“コスパ”と考えると微妙ですが、自分のためにもこのやり方で続けていけたらな〜と思えた今回の記事なのでした。
小さく載っている写真で、
実は自分が映り込んでいたという
（photo by 森嶋さん）
さて、次回はもうひとつの街について書くか、あるいは違う企画について書くか…もしご希望ありましたらコメントいただけると嬉しいです。そしてこんなダラダラnoteですが、いいねいただけるとモチベーションアップに繋がりますので何卒よろしくお願いします。
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