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着物の歴史

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女性の着物がどんな変遷を辿って今の形になったのか、色々な角度から綴っています。 子供の頃から昔の着物がどんな作りなのか、どんな風に着られていて、どんな生活をしていたのか、 想像…
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今の着物の基本スタイルが整ったのは江戸時代後期なのです

今の着物の基本スタイルが整ったのは江戸時代後期なのです

襟(衣紋)を抜いて、おはしょりを作って

という今の着物スタイルが大体出来上がったのは

いつ頃か、ご存じでしょうか。

実は江戸時代。八代将軍吉宗の頃の事です。

平安時代以降、女性の髪形は垂れ髪と言って、

結いあげていませんでした。

着物の形も、鎌倉時代以降は今の形とは違って

身幅(横幅)が広い対丈(※)の小袖(着物)

を、ゆるーっと身にまとう感じでした。

身分の高い武家の女性はその

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留袖ってなんで『とめそで』っていうの?(・・?)

留袖ってなんで『とめそで』っていうの?(・・?)

これ、一度は疑問に思ったという方

多いと思います。

かく言う私もです。

結論からお伝えしちゃいますね〜。

元々の意味は

袖が留まっているから=振りがないから

です🤣

はい、ここ試験に出ますよー(ウソです)

振りが小さいのではなく

振りがない

の意味なのです。

振りがないってどゆこと?

ですよね。

振袖も訪問着も小紋も留袖も、

お袖の『振り』はありますから。

振り、こ

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