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着物専門店のこだわり-①「着心地」

超ヘビーユーザーだからこそ、伝えたいことがある。
着物専門店のこだわりは、何といっても「着心地/きごこち」だ。

僕は、創業105年を超える呉服専門店「きものサロン和の國」の三代目。2
8年前、今まで持っていた洋服を全て捨て、「きもの宣言」≒「洋服断捨離」をした。仕事中はもちろん、日常生活の全てが和服だけだ。
365日×28年なので、日数換算すれば10,000日以上、毎日毎日着物だけを着続けていることになる。変わり者だ。

また、かみさんも5,500日以上着物姿である。朝から着物に袖を通しては、夜に帯を解く、四季を通してその繰り返しだ。
このように夫婦共々ヘビーユーザーだからこそ、分かることがたくさんある。無意識のうちに、着物を着る上で最も大切な「着心地」を意識するようになった。

「自らが着物を着る」という経験を通して、着やすい着物、つまり、より良い着心地を求めていたのだ。
そして今では、優しい肌触りを通して、着物とのふれあいや、ぬくもり・幸せを感じるようになってきた。

そこで我々は「着物ライフ」を心から楽しんで頂けるように、もっともっと「着心地」を大切にお伝えしていこうと考えている。
そのポイントは、大きく分けて5つ。「素材」・「加工法」・「裏地」・「仕立て」・「コーディネート」だ。

「着物は良いね~。また着たい!」とおっしゃって頂くことが、私たちの何よりの喜びである。そのためにも『着心地』を大切に、着物を愛し、愛用し続ける所存だ。次回の「着物専門店のこだわり-②」では、「素材について」詳しくお話したい。

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