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これは英断か、それとも愚断か。

(これを読むと、より今回のお話が理解できるようになるよ!!まるでMCUのドラマシリーズみたいだね!!!)

二学年に進級した私はある決断をした……それは卒業制作をしないということだ。「卒業しないの!?」と読者諸君らは思うかもしれないが、実を言うと卒業制作に参加せずとも卒業自体はできる。故に私は、専門学校での2年間の集大成である卒制に参加しないことを決意したのだ。

だがこの決断が「英断」だったのかどうかは分からない。何せ卒業制作に参加しないとなると、その分の単位を他の授業で賄わなければならないのである。もし足りなければ当然留年だ。加えて、卒制に参加しないということはこの1年間で学んだことを活かさぬまま巣立つということを意味する。

んじゃあ何故、安定の道を進まずに修羅の道を歩まんとしているのか。理由は大きく分けて二つある……一つは「グループで一つの作品を仕上げていくことの過酷さ」だ。それだけのことで!?と思うかもしれない……いやまぁ本当にその通りなのだが、私は昨年の授業が完全に終わった段階で「もう二度とこの地獄みたいな空気は味わいたくない……」と決めていた。

無論、撮影中はとっても楽しい。友人たちと試行錯誤しながら撮っていき、それが一つの作品となっていくのは非常にやり甲斐がある。だがしかし、問題は担当する講師のクソっぷりにある(先述した地獄みたいな空気もそれに起因する)。意味のない授業を繰り返し、理不尽に怒鳴られ続け、講師のエゴが詰め込まれた作品を作らされ……毎週、身を削るような想いで学校に通い続けていた私のモチベーションは、いつの日か音を立て崩れていたのである。

二つは「将来性の無さ」である。実を言うと、私は一度自分の将来の夢に先見の明を見出すことができなくなり、一度学校を辞めることを本格的に考えていたのである。その最たる要因は「映像関係の労働環境の過酷さを知った」こと……なのだが、これは誰もが知る周知の事実のはず。だが私は愚かにも、自分が今から飛び込もうとしている世界の事情をロクにリサーチもせず、この専門学校に入学してしまったのである(この辺の、私が犯した過ちは、冒頭に記載した記事にてタイトル通り「懺悔」しまくっているので、よければ目を通してみて欲しい)。

話を戻して、この業界に希望を見出すことができなくなった私は、入学してから長く憧れを抱いていた「編集」や「VFX・CG」をはじめとする映画の業種に一切の興味を無くしてしまったのである。こんな状態で、果たして1年間も続く卒制を乗り切ることができるのか?そう自問自答した際、私の本心から「それでもやらなければならないんだ」という勇敢な答えが返ってくる事など無かった。

これが私の「決断」だ。正直、これが「英断」なのか、はたまた「愚断」なのか……今の私には到底計ることはできない。だが、そうと決めたからにはやり通さねばならない。事実、卒制を選択した他の同級生と比べ時間の余裕はあるのだから、その空いた時間を進路への準備などに充てることもできる。この決断を英断たらしめる為には、何か少しでも自分へのアドバンテージとして活用せねばならない。

今年は大変、忙しくなりそうだ。

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