映画#66『ブラックアダム』
破壊神、DC映画をぶっ壊しに降臨。
悪いやつは全員処刑。無慈悲に全てを力でねじ伏せる、史上最強のダークヒーロー・ブラックアダムが満を持して実写化。
演じるのは『ワイルド・スピード』などに出演した、「ザ・ロック」ことドウェイン・ジョンソン。元レスラーでもある彼が放つ威圧感の凄まじさは、まさにブラックアダムにはピッタリだと言えるだろう。
また主役はブラックアダムだけではない。現代に蘇った彼を止めるべく出動したのは、正義のヒーロー軍団「JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)」だ。
「完全なる正義」を信条とするJSAと「敵在り、我怒る、故に殺る」論を唱えるブラックアダム。彼らの「正義」の定義は当然真反対であり、物語の中では幾度となく衝突する。
絶対的な正義とは何なのか…少なくともブラックアダムの考える正義は、他のヒーローたちやダークヒーローたちとは異なるもの。これもまた、ブラックアダムが持ち得る魅力の一つだろう。
また今作で確信したのは、最近のDCコミックは単独作の作り方が上手いってこと。『アクアマン』の大ヒットから始まり、『ジョーカー』や『ザ・バットマン』、そしてドラマシリーズの『ピースメイカー』など、その多くがかなり好評を得てきている。
他にも、DC映画の総指揮には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結』などを手掛けたジェームズ・ガンが就任。
果たして今後のDC映画はどうなってしまうのか。ここからがDCユニバースの真の幕開けとなるのか。今後の動きに期待大である。
今年も残す所あと少し。来年公開の作品群に注目がいく一方で、今作をはじめまだまだ2022年の映画は終わらない。
なんせ一週間弱後には『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が控えている。ジェームズ・キャメロンはまたもや、映画界に旋風を巻き起こすのか……瞬きする暇も無いぞ、2022年。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?