少女とシンクタンク

工業惑星インダストリア769は現在戦闘状態におかれている。

恐るべきブルースキンどもが辺境艦隊や偵察衛星の監視網をすり抜けて浸透突破してきたのだ。ブルースキンどもの繁殖を許すわけにはいかない。通常の居住惑星であれば市民の避難完了をもって軌道爆撃を敢行し、惑星の核ごと砕かれねばならない事態である。

 しかし、インダストリア769には高価値の工業モジュールやティターンが数十人規模で待機状態にある。当然武装など施されておらず、彼等は無防備だ。突破してきたブルースキンどもは千にも満たない数だったが既に繁殖を開始し現在は15万もの兵力を有していると推定される。これらに対する引き上げ完了までの足止めが我々の今回の任務だ。

「ふーん。やっぱ西部辺境も色々ギリギリみたいね」とアナスタシア。ふとメインカメラで見渡せば、周囲の思考戦車と強化超兵達も少しばかり不安げに直結会話していた。今回は新兵が多いらしい。

 

【続く】

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