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都内で求められる男性の条件は1ランク上

いろいろ考えた末、どうやら、生活苦の元凶の一つが家賃であるという結論にたっした。
この家賃というのは回虫みたいなヤツで、わが生活のエキスをすいとっている。
まるで、家賃を払うために働いているようなものなのだ。
          水木しげる「ほんまにオレはアホやろか」より

平成という30年の間に、男が外で稼ぎ女が家を守るという昭和的な価値観はほぼ絶滅しました。
女性の社会進出と就業率の向上もありまして、今は共働き夫婦がすっかり多数派になりました。
「一人口は食えぬが二人口は食える」なんて言葉があります通り、一人暮らしよりも2人で暮らし始めると固定費の節約なりましていくらか楽になります。
それでもやはり婚活では男性の稼ぎが重視されます。

今まで婚活にまつわる地域格差を何度か紹介してきましたが、東京はやはり別格だなぁとおもうような記事が話題になりました。

【婚活のリアル】「年収600~800万だと全く相手にされない。都内在住の女性は理想が高すぎる」30代独身男性

読んだ人の感想を見ると女性が高望みし過ぎであるという感想を持つ人が多かったですが、私はそうは思えません。
東京(23区内)で結婚して子供を育てながら暮らしていくためには、男性の年収が30代で600万~800万でもかなり厳しいのです。(※)


※都内の土地持ちは除く。


都内の生活で最も家計の足を引っ張るのが家賃です。
東京への一極集中が進むと同時に家賃も上昇傾向にありまして、2LDK~3DKのアパート・マンションの23区内平均家賃は15万円~(管理費等別)となっています。これだけで年間約200万円持っていかれます。
子供が生まれると教育費が上乗せされます。自分の子供にはしっかりした教育をと考えて、中学から私立に通わせると当然ですが出費は更に加速します。
都内の賃貸に暮らして子供2人以上を育てようとすると、600~800万では足りませんし、世帯年収1000万円でもきついことが分かるかと思います。
家賃値上げと増税の影響で、贅沢らしい贅沢はできない時代になりました。都内で車の所有も非常にハードルが高くなっていて完全なる贅沢品です。(維持費だけで年間50万円~)
それなりのところに住み、ゆとりを持って子供を2人以上中学から私立~という考えの場合、600~800万円の年収ではまず無理です。地方では十分な勝ち組ラインの年収でも東京では……というケースが事実起こってきています。
東京で暮らす男には結婚は難しい時代となりました。
このままでは、ますます少子化が進みそうです。

一方で女性の立場で考えると、地方と東京では男性に求める年収を変えていくことが必要です。
将来東京で暮らそうと思うのでしたら、相手に希望する年収を1ランク上げたほうが良いかもしれません。

繰り返しますが家賃という縛りがある以上、都内で結婚して2人以上子育てという「昭和の一般的な生活」のためにはある程度の収入はもちろん共働きは必須、それでも家計はかなり苦しくなるのを覚悟しなくてはいけません。

今回はお金と住む場所にまつわるドライな話でした。

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