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40歳のおっさんが乙四をゼロから受験した話(3/4回)

前回のつづき)

今回は自分がした乙四の勉強方法について紹介したい。

まずは漫画から始める

Amazonの電子書籍で乙四で調べてみたところ、評判のいい乙四対策の漫画が見つかった。

『受験用 マンガ乙種第4類危険物取扱者 合格模擬試験付き』
(株式会社ウェルネット)

読んでみて思ったが、この漫画はとってもいい。
何が良いって登場人物が可愛く描かれているからだ。
主人公が思いを寄せている桐谷さんが特にいい。
私も同担させてもらうことにした。


本の構成は
漫画→文章解説→豆テスト→漫画→文章解説→豆テスト→のサイクルが続き、巻末には過去問を参考にした模試のようなテストが掲載されている。

まずはこの本の漫画部分だけをざっと読んだ。
漫画の後にある文章解説ページや豆テストはすっ飛ばす。
漫画部分は合計で100P程度なので、ざっと読めばそれほど時間がかからない。
説明のために表や用語の羅列個所もあるけどそこも流し読み。とにかく試験範囲部分の漫画を読むことにした。
登場人物の吹き出しの中には赤文字で書かれた用語があるので、その辺は少しだけ意識をする読み方をしていった。

こうしてまず、漫画部分を2周読んでみることにした。
活字だけを読むのが難しい人は漫画から入るのも一つの方法だと思う。


参考書を購入

そして評判の良い乙四の参考書を1冊購入してみた。
過去問が多く載っていそうな令和最新版を選択。


乙種4類 危険物取扱者試験 令和5年版

ぶっちゃけ勉強はこれ1冊でいいんじゃないだろうか。
試験直前の追い込みでは特に大変お世話になった。
乙4は過去の問題が使い回されることがあり、本番でもこの参考書とほとんど同じ問題がいくつか出た。


アプリでも勉強

受験者多いということは、勉強する媒体も多数ある。
スマホのアプリにも乙四勉強アプリがあったことには驚いたものだ。
しかも出来がいい。

私が使ったのはこちら。

危険物乙4(おつよん)全問解説

○×の問題が500問、5択問題が100問ほどあり、解答がすぐに表示されるので使い勝手が良いと思う。
解答と同時に簡単な解説も見ることができるのもありがたい。

本番の試験のようにいきなり5択問題は厳しいので、○×でなんとなく感覚をつかむためにつかうことにした。
問題数が多く、すぐに答えがわかり、場所を取らない。
やる気がない日でも、布団の中で何問か解くことができた。


サイトも学習の手助けになる

乙四は解説してくれるサイトも多い。

図解でわかる危険物

乙四の試験範囲には、文章だけではイメージができにくいものがある。
例えば危険物の取扱所の種類として
・給油取扱所 
・販売取扱所
・移送取扱所
があるといわれて、ぱっとイメージできるだろうか?
そんなときにこのサイトが役に立つ。
紛らわしい乙四用語を図解でレクチャーしてくれるので、頭の中での整理にとても役に立つ。
用語の施設がどんな形をしているかを認知するだけでも知識の定着が違ってくると思う。

危険物取扱者試験乙4問題集(危険物乙四問題集サイト)
○×、5択問題合わせて1000問以上が掲載されている。
圧倒的な問題数に加えてすぐに正解も確認できるので、問題を解きながら実力をつけることができる。

消防試験研究センター
こちらのサイトには過去一回分だけだが、本番で使用された過去問が掲載されている。
実は乙四試験は終了すると問題用紙も回収されてしまうので、公式の過去問はかなり貴重。
5択問題と本番特有の表現などにも慣れるために一度は触れておきたい。
しかし解答はあっても解説が載っていないのが残念。

独学のオキテ
過去問に対しての詳細な解説などを紹介しているサイト。
消防センターの過去問には解説が載っていないので、これだけでも大変助かるのだけど試験についての心構えや、捨てるべき問題(難易度が高く受験者の殆どがわからない)への取り組み方が参考になった。


今回のまとめ

書き並べていて思ったのだが、いろいろ手を広げすぎてしまった感じがある。
これじゃ参考書にこだわりすぎて成績がなかなか伸びないタイプの高校生ではないか。
受験も乙四も同じで、教材を絞って周回するような勉強が結局いいような気がする。


自分が試験まで勉強した方法のまとめ

初期段階(1~10日目くらい)

漫画の漫画部分だけを2回読んでみる
(漫画がなければ図解でわかる~を2回流し読みでもいいかも)

図解でわかる危険物サイトを流し読み

危険物乙四問題集サイトの○×問題に挑戦
いくつかわかる問題が出てくるはず

アプリの○×問題に挑戦
アプリの○×問題は多めだけど、その分自分の得意分野・不得意分野がわかってくるはず

最初は結構やる気があったので、平日は1時間。休みの日は2時間くらい勉強しただろうか。
チンプンカンプンながらも、こんな問題が出題されるのか~、この辺は大事そうなんだなあ~位の感覚を知ることができた。


中期段階(11~25日くらい)

漫画の解説ページだけを読んでみる。
重要そうなところは書いて覚える。
赤字や重要な表も自分なりに書いて頭で整理をしていく。

危険物乙四問題集サイトの5択問題に挑戦
時間があれば○×問題にも挑戦
この辺で正答率が少しずつ上がってくるはず

隙間時間にアプリの○×をやってみる
慣れてきたらランダム問題に挑戦して少しずつ本番のスタイルになれることにする。

参考書が届いたので、解いていく。
どうしてもわからない問題はページと番号をメモをしていく。
10日ほどかけて1周目を終わらせた。

少しだれてしまった日もあったけど、まったく勉強しないという日は作らず、
最低でもスマホアプリを起動していくつか問題を解くことを心掛けた。
5000円の受験料を無駄にはしたくない。
このあたりで自分の苦手な分野みたいなものがわかるようになってきた。

そして勉強開始から15日目に初めて過去問(本番と同じ35問の5択)をやってみることにした。
結果は、法令67点、物理化学40点、消火性質60点。
不合格レベルなのだけど、6割取れる分野が2つもあって驚いた。

これまでの勉強でうすうす感づいていたのだけども、物理化学分野が自分にとって鬼門であることがはっきりした。


仕上げ段階(26日~試験当日)

とにかく過去問を解く。
漫画の巻末部分の問題や、消防試験研究センターのサイトにアップされている過去一年分の過去問をやってみる。本番独自の言い回しにも慣れておく意味で大切。

優しめの過去問であれば、7割程度は点が取れるようになったので安定性を高めることにした。

問題の『~正しいものを選べ』『~誤っているものを選べ』の読み間違いや早とちりでの不正解が思った以上に多い。ちゃんと読めばもっと点数が取れるのにと嘆く。

最後の追い込みでは参考書を2周目、3周目解いていく。
過去問を解いている最中、この単語ってどんな意味だっけ?どんな施設だっけ?と疑問がわいたら、
図解でわかる~のページを参照する。

3分野の中で自分が苦手なところ、つまり物理化学を重点的に取り組んでみる。
得点を伸ばすのではなく、弱点をなくすことが重要。
乙四の試験勉強では大切な考え方だと思う。

試験2日前には再び模擬試験に挑戦。
3分野とも8割程度の得点ができるようになっていて、自分の成長を感じる。

当日振り返り用のノートは、自分の字が汚いので特に作らなかった。
その分過去問と回答、その解説を読むことに時間を使う。

仕上げ期間は1日平均で3時間以上勉強していたように思う。
喫茶店や深夜のファミレスでも勉強することにした。

前日は無理してもしょうがないので、いつも通りに寝ることにした。
おっさんになると一夜漬け自体が不可能。
それよりも徹夜でパフォーマンスが落ちるほうが心配なのでさっさと寝る。

結局、当初の予定通り?50~60時間程度の勉強時間となったと思う。

こうしてあっという間に試験当日を迎えることになった。

(つづく)