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進むも留まるも、スタンス次第。

休業中の今をチャンスと捉えて色んな勉強をしている。

私は自分自身の事業を、数年で数年だけ流行らせて荒稼ぎしよう、とは思っていない。末永く、愛されるお店にしたいと思っている。

コロナはまだまだ続く。無くならないんじゃないか、飲食業界の完全な復興は実現しないんじゃないかという話さえある。

痺れを切らして色んな思い切った決断をするお店も少なくない。極端にいえば廃業、業態変更などはかなり行われているみたいだ。

自店はといえば、業態変更は考えていない。業界の回復にも大して期待しないようにしている。マシにはなるはずだとは思っている。白金きんもちは、開業後2ヶ月しか平時の営業を経験していない。その後はいわゆる、コロナ禍、だ。

だから、ということもあって、自店の飲食店としての本領を発揮できていない現実から、簡単に業態変更などをしたくない、するべきではない、と判断している。効果測定ができていない事業に対して極端な措置は取れない。

しかしなんぼなんでも、先は見えないにしても、100年に一度の非常事態も永遠に続くわけではない。良くなることはあっても、これより悪くなることはないだろう。濃霧の中、無茶な舵取りはしない。時間は掛かるかもしれないが、少しずつでも自店の価値を創り出して伝えていくつもりだ。

「コロナのせいにするな」という声もあるが、私はこれについては、個人個人、会社会社で状況や境遇が違うのだからひと口に言うべきではない、と捉えている。

永く愛される店になる為に何が最善なのか、と考えたときに、「ルールを守って賢明に休業し、行政からの補助を有効に活用して今後の為にパワーアップの期間とする」。これが私の経営判断であり、これは「コロナのせいにしている」ことにはならない。と思っている。

むしろ、今この世の中が平時でないことは明らかだ。異常な状態にある、ということは大前提として、各々が各々のスタンスを構え、決断を下していく。その決断は第三者に侵されるようなものではなく、最大限尊重されるものだと感じる。様々な意見に様々な異論があるのは、ワクチン後の副反応と同じ様なもので、不可抗力的に一定数発生するもんだ。


私はよそを批判する気は毛頭無い。批判される筋合いも無い。

コロナのおかげで、今全人類がベクトルを自分自身に向ける良い機会になっている。胸に手を当ててゆっくり考える機会に恵まれたわけだ。こと飲食業に関しても、本質を考えるべき時が来ている。私は、飲食業がリテラシーの高い業界になればイイと思っている。その為にまずは自分から、自店から、矢印を自分に当てて自ら真価を問うていきたいと思っている。


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