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AMP共同編集長を卒業します

AMP共同編集長のきむかず(木村和貴)です。
2020年1月よりAMP共同編集長を卒業し、新天地で活動していくことになったので、このタイミングで少し整理してみようかなと思います。
 ※完全なる個人的な視点での想い出振り返りです。

<木村和貴プロフィール>
AMP/共同編集長 [ 経営管理学修士/MBA、上級ウェブ解析士 、 GAIQ ] 2011年セプテーニ入社。広告運用、メディア立ち上げ経験を経て2016年よりブラーブメディア社へジョインしビジネスインスピレーションメディアAMP[アンプ](https://amp.review )を創刊。 スタートアップ、テクノロジー、カルチャーに関する取材・編集に加え、エストニア・カンヌ等への視察訪問、イベント登壇等でも活動中。NewsPicksカテゴリ『テクノロジーの未来』『メディアの現場から』おすすめピッカーに選定。カンヌライオンズヤングPR部門国内ブロンズ、宣伝会議賞協賛企業賞、販促会議コンペティション(販促会議賞)ゴールド、経済産業省クールジャパン大賞など受賞。 Voicy『きむかずのソーシャルデザインラボ』パーソナリティ(https://voicy.jp/channel/1017)

AMP創刊を振り返る

ビジネスメディアAMP(アンプ)は2017年6月に創刊しました。ミレニアル世代向けビジネスインスピレーションメディアというのがコンセプトとなっています。ミレニアル世代とは1980年以降に生まれた人で(95年以降はZ世代)、立ち上げ当初はミレニアル世代という言葉は国内では浸透していませんでしたが、この2,3年で耳にすることが大変増えたなぁと感じます。インスピレーションという言葉に込めたものは、単なるニュース記事をだしていくのではなく、記事をみた読者がそこから着想を得て、自らのアウトプットに良い変化が生まれてくようなコンテンツを発信していきたいという想いから設定しました。

立ち上げまでの経緯ですが、2017年1月に新規メディア事業立ち上げのミッションを頂き、ゼロベースで何をやるか考え始めたのがスタートでした。その時期はDeNAウェルク問題が話題になったあとで、メディアのポリシーや意思の部分に対する重要性が増した時期でもありました。僕個人の思想に加えて、その流れもありましたので、「安く記事を大量につくりPVによって稼ぐ」のような方向に行こうとは全く思わず、「意志をもったメディア・クオリティメディア」を作ろう、と考えていました。

まず最初にどんなジャンルのメディアを作るのかということから始まりました。個人的に、先端のテクノロジーやニュービジネス、企業コミュニケーションなどに興味があったこともあり、自分がわくわくする領域・意思をもって取り組める領域はそこだ、となりました。

次にフォーマットの話になるのですが、最初は動画メディアとしての可能性を検討していました。サンプルの制作をしてコンテンツとしてのシミュレーションやビジネス的なシミュレーションを行ったところ、どうもしっくりこないところがありました。そして、手法としての動画から入るのでなく、目的に最適なフォーマットって動画なんだっけ?と考えることも含めて、最終的には記事ベースに着地しました。

そして事業の体制構築として、コンセプト、ロゴやサイトの制作、サーバー環境、コンテンツ企画・制作スキーム、などなどについて外部パートナーの方々をお誘いしながら構築していきました。この体制がみえたのが3月頃です。初期のペルソナ設定を「木村和貴」とすることで、方向や内容の基準設定は比較的スムーズだったかと思います。

ちなみに、ロゴについて説明しておくと、AMPの頭文字「A」がモチーフになっており、横に傾いていて「目」になっています。これは未来を見ている「目」です。また、色に関してはこだわりがあり、AMPらしさとオリジナリティで決めました。あらゆるビジネスメディアが青・紺が多かったのとニュースメディアでは赤も多かったので(専門メディアでは緑もありましたので)、並んだときに目立つユニークな色ということで紫が最適でした(実際ランドスケープでまとめられたときに見やすいです)。また、紫は想像力・インスピレーションを増幅させる色で、赤・青の二面性を持つ色でもあり、インスピレーションを増幅(amplify)させるAMPにぴったりの色でした。さらに、個人的には中・高・大とスクールカラーが紫で、新卒一社目のコーポレートカラーも紫と、何かと縁があって気にいっています。

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そして、ここから3か月で同時並行で制作を進め、6月にローンチすることが出来ました。本当に協力頂いた関係者の皆様には感謝しかありません。本当に有難うございます!!

ジャーナリズムではなくエコシステム

AMPで大事にしていたことは、未来に対して可能性を模索しながらポジティブに前向きに語るというトンマナです。誰かを、何かを陥れるような批判記事を書くのではなく、課題解決に向けてさまざまなアプローチがあることを知り、どう未来に向かうかを語ることです。

そういう意味では、責任を追及するようなジャーナリズムではなく、ニュービジネスのより良い発展のためのエコシステムという意味合いが強いと認識していました。

体制も拡大し、イベント展開も

かなりはしょりますが(笑)、それからたくさんの試練を乗り越えながら順調に成長していきました。コンテンツ量も拡大し、営業体制も整えながら、さらなる展開としてイベントを注力しました。僕らのメディアは高いエンゲージメントを作ること、コミュニティを可視化することがKSFと考えていました。

2018年の一周年イベントを皮切りに、他社主催イベントへの積極的な登壇と、自社企画としても2019年はイベントを毎月に近いペースで企画しました。2019年実施イベントでいくと『エストニア・スタートアップ最新動向レポート』『美容系スタートアップによる美容業界のアップデート』『就活スタートアップが牽引する“新世代の就活”』『“CAREER×BLOCKCHAIN”あらゆる業界に今後訪れるブロックチェーンインパクト』『ビジネスパフォーマンス向上のための環境作り』『AIの育て方 -AIはデータで決まる-』『本の“新しい”読み方 ~ BOOK TECH ~』『「キャリア×オンライン学習」―現代のビジネスパーソンに必要なキャリア論 ―』『カンヌライオンズ2019 受賞作品レビュー会』etc. イベントコミュニティはpeatixフォローベースで1,300人を超え、FBグループのコアファンは160人と、着々と育ちました。

個人的には2017-2018年はNewsPicksでの意見発信を積極的に行うことでカテゴリピッカーとして選出頂いたり、各種イベントへ登壇しスピーカー・ファシリテーターを務めることで他社主催イベントにも呼んでいただく機会が増えて、外部への発信機会がとても多く刺激的でした。

自己スキルの総力戦

メディアの立ち上げ、そしてビジネスメディアとしてコンテンツクリエイティブを行うことは、まさに自己スキルの総力戦でした。

前職でのゼロイチでの事業立ち上げ経験やデジタルマーケティング経験を活かすことでAMP立ち上げ時の進行に役立てたり、コンテンツ開発におけるテクノロジーやスタートアップの視点として役立てることや、ビジネススクールにてMBAを取得したときの知識を生かしたアカデミックな情報整理、そして自身の想像力・妄想力やクリエイティビティを活用して離れた情報を紐づけて考えること、そしてそれを企画に落とし込むことなどなど。

この3年間でこういった挑戦をしていく中で、本当にいろいろ成長できましたし、人脈もかなり広がったなと思います。最初にメディアを立ち上げるときは、正直メディアとして持続しているところって国内の新聞社系か海外からの来航メディア系で名物編集長がいて・・・のようなものだったので、本当に難易度の高い挑戦だったのですが、まわりの方々に支えられながらなんとかここまでAMPが成長することができたなと感謝でいっぱいです。

今後について

いろいろ想いはありますが、2020年以降の新体制となるAMPシーズン2もぜひご期待ください!(いろいろと方針なども変わるかと思います!)

僕の今後の活動についてはまた改めて情報発信できればと思いますが、一つ宣伝をしていくと、ラジオアプリVoicyにてパーソナリティ活動を開始しましたので、興味があるかたはぜひご笑覧ください。ソーシャルコミュニケーションに関する話題に触れていきます。

それでは、今後ともよろしくお願いします!(2020年はnoteでの発信も増やしていく予定です!)



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