農機具としてのブルホーン


ドロップハンドルからブルホーンにしたワケは下記

農繁期に備え、農機具(!?)の整備をした。

まもなく始まる田んぼパトロールは1回約10km、1日朝夕2回。田植えする6月から8月いっぱいまで行うルーチンワーク。数年前まで、この作業がイヤでKトラやスーパーカブを使ってとにかく時短に励んでいた。けれど、ある日ふと気づき、この時間をトレーニングにしたらと思い立った。自転車の導入である。

といっても、あまりに時間をかけては無駄が多すぎる。試しにカブと自転車でその所要時間を比較してみたが、10分程度の差であった。だったら、自転車にしてもいい、と思ったのである。

いざやると、これが実にトレーニング効果が大きい。1日あたりの走行距離は約20kmなので、単純計算でシーズン中約1800kmを走ることになる。実際は毎回自転車を使うわけではないのでそれより少ないが、少なく見積もっても1000km程度は走るだろう。

去年その距離を実際に走ってみたのだが、10年選手のロードバイク、、、さすがに負担が大きかったようだ。旧型105がメインコンポだったのだが、シマノのSTIレバーが逝かれたのだ。

これまであまり意識していなかったが、STIレバーは意外と繊細な機構になっている。とても便利なギアなのだが、その繊細さが耐久性を落としているように思われる。しかも、高価である。

そこで考えた。安く、耐久性があり、機能性があるギアはないものか…。

思いついたのはバーコン(バーエンドコントローラ)だった。これなら左右セットで2万円弱。田んぼパトロールではドロップハンドルの上ハン(上部のハンドル)しか使わないのでブルホーンに変更、それでバーコンも装備できる。制動系に補助ブレーキを選択すれば、大幅に予算を削減できるではないか…。

できた一台が上記の写真である。なかなかスッキリまとまった感がある。試走したが充分に前傾姿勢もとれ、実用性も高い。ちなみに前輪はハッチンソンのアクロバット(700、32c)を使っているが、砂利道での絶大なる走破性は安心感がある。

2024シーズンはこの一台で田んぼサーキットを回る。今からすごく楽しみになっているのが我ながら不思議だが、どんなことであれ、考えようによっては楽しみにもなるということなのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?