量的にアプローチすること

何かを説得したり、教えたりする場合、それあなたの感想ですよね?って内心思われてたりしたら響かないですよね。今日はそんな話を。

アドバイスや意見など、とにかくなんでもですが、個人の意見や経験をもとに話して聞いてくれるってレベルにいくにはかなりの時間や修練がいります。タレントでいうと、タモリとか、さんまくらいの熟成具合が必要で松本人志とかはまだぜんぜん塾生されてる感がないので、それあなたの感想ですよね、って言われるレベル。

これを、ビジネスの場では平気でやる人が多いのが昨今。欧米型の教育のせいか、自分の意見を言う、ということについて、やらねばならない、という強迫観念があるのか、とにかく言う。自分はこう思いますと、言う。言う。

基本的に、それあなたの感想ですよね、なので、議論にとって多少の役割はあれど、それが許されるのはあくまで身内のなかだけにしてくれ。対クライアント、対他部署においてそれやられても、議論の時間は伸びるが、思考は深まらない。さらに、言った本人もリアクションが微妙だから腐る。悪循環。

最初のエントリーの営業0円ともリンクしますが、本人はいいこと言ってるつもり、なのがよけーに困る。無駄な価値を自分で感じるから、言うべきだし、聞かれなかったら腐る。まず、そもそも発言自体に価値がないし、あったとしても、伝え方の工夫がほぼない「個人的には〜」の前振りで始まる意見は無用です。

そこで、少なくとも意見を述べるときには量的な視点でもって会話しないと、それあなたの感想ですよね?になるっておはなし。何かしら自分の仮説をぶつけるつもりの、意見なんだから、そこで発する背景に量的な説得性は欲しい。

今の時代スマホ片手に打ち合わせできるし、パソコンも持ってるんだから、何か言いたくなったらその論拠をさっと調べて伝えるような工夫が欲しい。そうじゃないと時間だけかかるんだもん。

「私個人的には〜」はタモリ、さんま級になってから言ってほしいなと思った、という話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?