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はじめてのバリウム検査

クールな医者と笑い転げる患者。バリウム検査のはなし

毎年健康診断に行っている。

満員電車が苦手な私
バリウム検査は年齢的に去年からだったのだが、
朝の満員電車が苦手な私は、検診病院まで通う道中が心配だった。
もれなく乗り物酔いをして、病院についたころにはふらふら。その年はバリウムを飲むのをやめさせてもらった。

そんな経緯があって、今年はじめてバリウム検診に挑むこととなった。
今年は検診の予約を午後からにしてもらったので、電車酔いも避けられた。

検診会場の受付でバリウムを飲むのが不安なんです。と伝えると
では先生にそうお伝えしておきますね。といってもらえたので
すこし安心できたのを覚えている。

いつもと変わらない健康診断。だがしかし今年のラスボスはバリウム検査。

あぁ、どきどきしてきた。バリウムっておいしくないって聞くよね。
ちゃんと飲めるかな。。。終わったら気分悪くなるっていうし。不安だ。

そうこうしていたら、バリウム検査の順番がやってきた。

よろしくお願いいたします。
30代中頃、私と同じくらい年齢の先生(レントゲン技師さんかな?)
はじめてなんです。よろしくお願いします。と伝えた。

バリウムは美味しかった。

私はバリウム検査についての知識がおいしくないバリウムを飲んでげっぷを我慢する。くらいしかなかった。実際そうなのだが。

早速バリウムと炭酸を飲む。いやだよーと体が拒否してくるが仕方がないので飲む。ぐびぐび飲む。…ん?おや?
「結構いける。」

ヨーグルト味のバリウム。私は朝健康のためにバナナやヨーグルトをいれたスムージーを飲んでいるためヨーグルト味のバリウムをおいしく感じた。
私:「先生、バリウム美味しいです。」
先生:「だいたいの人はマズイっていいますよ。」
私:「…」
先生:「はい、じゃあ。検査台に横になってください。」

バリウムを飲んだら、検査台の上をゴロゴロ転がる。

バリウムと炭酸を飲んで胃を膨らませて撮影するためげっぷをしてはいけないと言われ検査機械に横向きで寝かせられる。

「こ、これは、また別の問題が。。。」左右がわからない。

「では、私がいうとおりに体を右、左に動かしてくださいね。」
うわぁ、苦手なやつだー。私は子供の時から左右がよくわからない。

私は左利きなのだが、中学生の時にテニスをはじめてようやく「ラケットを持つ手が左。」と確認できるようになった。(この人大丈夫かなと思ったそこのあなた。大丈夫、なんとか生きてます。)
視力テストとか、聴覚テストの時は左手を強く握りしめることで左右を意識している。

そんな私なので、こういった手のものが大の苦手で
先生:「左に向いて腰を少し上げてください。」
私:「(えっと、こっちが左で、え?腰を上げる??)はいー」
先生:「右に向いて腰を上げてください。」
私:「(さっきの逆やな。)はいー」

検査は7分くらいかかる。繰り返されると左右はどっちかわからなくなってくる。

先生:「違います、そっちは左です。逆です。」
私:「(台の上で転がされて右と左がわからなくなってシュールすぎで笑いがとまらん。だめよ、検査中に笑ったら。)はいー、すみません。」ごろん

「うおー」「ぎゃー」「先生これであってるんですかね⁉」検査は進む。

さらに検査台が、頭を下向きにして垂直行かないくらいまで逆さになる。
おいおいこんなの聞いてないよー。とげっぷを我慢しながら思う。
「大丈夫、肩のストッパーがあるから落ちないですからね。」

こんな患者を前にしても冷静に対応できるなんてさすが先生はプロだな。と思いながら検査は終了した。

私:「ありがとうございました。ちょっとアトラクションみたいで面白かったです。」
先生:「そうですか、おつかれさまでした。」
先生は最後までクールだった。

結果はなにも異常がなかった。
次からはどんな検査かわかっているから安心してバリウム検査を受けれそうである。

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