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陸部男子の高校選び・3〜怒涛の部活体験めぐり

7月末から始まった夏休み。
塾の夏期講習の合間を縫って
高校見学や部活体験をどう入れるかに
苦心していた。

何しろ実施体験日が被りまくっていて、
どの学校を優先するのか悩ましい。
しかも予約しないと行けないので、
予約人数に限りのある学校などは、
予約開始日・時間にも気を配って
HPを頻繁にチェックしていなければ
ならなかった。

夏休み中に行けなかった学校は、
9月に行われる学園祭を見に行き、
それが終わるといよいよ学校説明会が始まる。

何はともあれ10月のジュニオリまでは
競技場での自主練も欠かせず。
週末は予定続きで慌ただしく過ぎていったけれど、
何とか学校見学を含め9校に行くことができた。


交通経路に始まり通学路の距離や雰囲気。
学校まで多少遠くとも緑道を通って行くのは
季節を感じられていいなと思ったし、
校舎内や生徒から受ける印象は様々だった。

私が良いな〜と思っても息子の感想は
違っていたり。またその逆もありで、
私は光の入る造りの明るい校舎が気に入り、
窓が少なく暗い校舎の学校はイマイチだなと
思ったけれど
息子はそんなことは気にならないそうだ。

それより利用駅が賑やかで色々あった方が
良いみたい。マックがある!と喜んでいた。

やはり通うのは本人、
行ってみないと分からないもの…


各学校ごとの部活の雰囲気もまさにそうで、
監督の指導方針により全く違う。

まず、強豪校の練習は負荷が違った。
(冬季練に入っているのかと思ったほど!)
メニューは決まっているのだろう、
部員たちは黙々とこなし、
どんどんキツくなっていく。
このレベルの練習を日々続けていくなら
きっと強くなるだろうなと思ったし、
だからインハイ常連校なんだろうと。

練習時間も長いと聞き、
それではリカバリーが追いついて
いけないような選手は疲労から怪我をする
リスクもあるのかも、と怖さも感じた。

しかし、強豪校に入部したからには
志高くこのハードな練習にも耐える
強い気持ちを多くの部員は持っているはず。

それに高校生にもなると
身体も出来上がりつつあるし、
そもそも身体を作っていかねば戦えない。
頑張る部員たち(&息子)を見ていると
頑張ってー!と声に出して
応援したくなってしまった。

もう一校、私立強豪校に行った先輩に
誘われて部活体験に参加したけれど、
これまたキツイ練習をこなしているのに
笑顔で楽しそうにやっていて
雰囲気も和やかだった。

慣れないメニューにもたつく息子に、
丁寧に手本を見せ、出来るまで根気良く
コツを教えてくれる優しそうな先輩たち。

この学校の指導方針は生徒の自主性にあり
メニューなども自分たちで組んで行って
いると聞いた。コーチは側で様子を見て
時間で区切る指示を出していただけ。

監督の話を聞くと、
長い目で選手を育てているとのことで、
インハイで燃え尽きるのではなく、
競技生活が長く出来るように、
陸上を好きでいて、続けたいと
思ってくれるようにしたいと仰っていた。

生徒を大事に育てているんだなぁと
聞いていて陸上界に対する
愛みたいなものまで感じてしまった。

やはり監督の指導方針による
違いは大きいのだな、と思う。

高校陸上に進んだ生徒としても、
自分の将来をどのように描いているのか。

高校で陸上生活を目一杯楽しんで、
やり切って、燃え尽きようと
考える選手もいるだろう。

キャンパスライフを思い切り
楽しみたいとか。

大学ではやりたかった勉強に
打ち込みたいとか。

実は憧れている職業があるとか。

上を目指して陸上に真剣に向き合う生徒にも
色々な選手がいて、それぞれの人生がある。

誰もがトップ選手になれるわけでもない。
トップであり続けることの辛さもある。
節目節目で何を選択していくのか、
それは生徒自身が決めるものだから。

親としては、
幸せでいられる選択ができるように。
そう願う。

ーーー

息子にどっちを併願にするか聞いたところ、
ストイックな息子は、ガチで強くなれそうな
前者の高校が良いとのことだった。

私は監督のお言葉や部活の雰囲気に
惹かれたけれど、
確かに遠くて、通いにくいね。

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