伊藤公健 | サーチファンド・ジャパン代表取締役

サーチファンド支援の実態や思いを発信しています。 マッキンゼー、ベインキャピタルを経て、日本初のサーチファンド活動により中小企業のM&Aと経営を経験。2020年10月にサーチファンド・ジャパン設立 https://searchfund.co.jp/

伊藤公健 | サーチファンド・ジャパン代表取締役

サーチファンド支援の実態や思いを発信しています。 マッキンゼー、ベインキャピタルを経て、日本初のサーチファンド活動により中小企業のM&Aと経営を経験。2020年10月にサーチファンド・ジャパン設立 https://searchfund.co.jp/

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    サーチファンド・ジャパン、設立発表の補足

     2020年10月2日に株式会社サーチファンド・ジャパンを設立しました。  おかげさまでリリース後、多くのお問い合わせやメッセージをいただいています。  説明会も予定していた分が早々に満席となり(随時、追加開催していきます。ご興味ある方はこちらより)、サーチャー登録も続々と増え、関心と期待の高さを感じます。  責任重大です。頑張ります。  またSNSでもいろんな反応を頂いています。期待もあれば、懐疑的な意見もありますが、まずは「サーチファンド」について活発に意見が交わされ

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      • 米国のサーチファンド動向(2022年版)①

        米国のサーチファンド動向を定期的に調査しているスタンフォード大学より、最新のSearch Fund Studyが公開されました。 日本でも注目の高まっているサーチファンドですが、発祥の地アメリカにおける発展の歴史、また足元の状況を改めて整理してみたいと思います。 投資の仕組みとしてのまとめ(今回) サーチャーに注目したまとめ(次回) 上記、2回に分けてお届けします。 今回は「投資の仕組み」としての視点で見ていきましょう。 (以下、Stanford GSB 2022 Se

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        • サーチフィー投資提案書の使い方

          先日当社のサイトで公開したサーチフィー投資提案書のひな型、おかげさまで大きな反響をいただいています。サーチ活動を目指す方の道しるべになれば幸いです。‍ https://www.searchfund.co.jp/archives/20210827 公開したひな型は、もともとは米国で教科書的に扱われているひな型を参考にしています。オリジナルのひな型を参考に提案書を作成し、私のところに相談に来られる方も少なくないのですが、ひな型をうまく使いこなせていない方もいらっしゃる印象があ

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          • 米国のサーチファンドの動向(2020年アップデート版)

            米国のサーチファンドの動向について、数年おきに調査データを公開しているスタンフォード大学のレポートがアップデートされていました。 前回2018年度の調査をまとめたこちらの記事から、大きな動向は変わっていないようですが、主なポイントをアップデートしておきます。 サーチファンドの組成数2018~2019年も引き続きサーチファンドの組成数は増えているようです。米国における累計組成数は約400件になりました。特に2019年におけるサーチファンド組成数は約50件と、過去最高を更新し

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          • サーチファンドの現場より
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          • サーチファンド:経験と学びの記録
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            企業文化が不良資産に見えるとき

            資産を活かすためのM&A事業承継やM&Aの目的の一つは、ゼロから事業を立ち上げるより、せっかく既存の事業基盤があるのならそれを活用しようということだと思います。 ゼロから商品・サービスを作り、顧客を開拓し、ブランドを育成し・・というのは時間やお金がかかるだけでなく、手間暇をかけた挙句うまくいかないリスクもあります。 だったら、既存の事業や資産を買って、そこから改善するなり成長させるなりした方が効率的だろうと。 「M&Aで時間を買う」という言い方もされますね。 頭の中では、

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            サーチャーの悩み②:投資案件の見つけ方が分かりません

            サーチファンドをやりたい人のよくある悩み、 前回の「買収資金がありません(出してくれる人がいません)」に続き、 今回は「いい投資案件の見つけ方が分かりません」について。 そもそも、うまい話はそんなにない「いい投資案件の見つけ方を教えてください」 という相談者に、どうやって探しているんですか、とお聞きすると、 「M&A情報サイトに登録しています」という答えが一番多い、というか、ほとんどこのパターンです。 最近はM&A情報サイトも充実しており、良い案件が集まるようになっている

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            サーチャーの悩み①:M&A資金がありません

            サーチファンドをやりたい人からの相談で、必ずでる悩みが二つあります。 「M&A資金がありません(出してくれる人がいません)」 「いい投資先の見つけ方が分かりません」 この課題に対しては、私なりに経験を踏まえた考えがあります。 今回は一つ目の「M&A資金がありません」について。 M&A資金は本当に無い?「M&A資金がありません(出してくれる人がいません)」 いきなりですが、これは言い訳に過ぎないと思っています。 銀行、ファンド、個人投資家、事業会社・・・など、お金を持って

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            個人M&A/サーチファンドブームへの期待と懸念

            それがここ1-2年で、サーチファンドや、近い活動である個人M&Aという言葉を本当によく目にするようになりました。カンファレンスがあったり、本がでたり、研究会があったり、テレビでも特集されたり。 私がサーチファンドに出会った2014年とは隔世の感です。カタカナで検索し、1ページで終わるGoogle検索に驚いたことを覚えています。 私もサーチファンドの普及のために活動しているので、盛り上がりはうれしいのですが、同時にこのブームを不安に感じるところもあります。 個人M&A、サ

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            資本主義ってそんなに悪者なの?

            資本主義批判に対する違和感SDGs、社会起業家、インパクト投資など、ビジネスの世界でも利益だけでなく社会的な意義を重視して活動しようという動きが活発です。ポストコロナの経済社会の方向性としても大事な論点でしょう。 地球環境は心配だし、鬱屈とした社会問題には心が痛むし、利益だけではない価値への意識が浸透するのは良いことだと感じます。 さて、このようなビジネスと社会的意義の接点が論じられるとき、 必ずと言っていいほど、「資本主義は行きすぎた」「ポスト資本主義を目指すべき」とい

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            米国のサーチファンド動向【補足:サーチフィー調達の実態】

            前回の「米国のサーチファンド動向をまとめてみました」の補足です。 サーチフィーはどのくらい集めているの?サーチファンドの最初のステップとして、サーチャーは投資家から活動資金(サーチフィー)を集めます。 直近のデータとしては、一口$30K(300万円) x 15人の投資家から出資を受け、総額$450K(=約4500万円)のサーチフィーという規模感です。 この4500万円は一般的には2年間の活動費として使用されます。前回のnoteにも書きましたが、サーチャー報酬は平均で約100

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            米国のサーチファンド動向をまとめてみました

            1年前に書いたサーチファンドnote、2014年に調べた米国のサーチファンドの情報などを記載していましたが、情報が古いままでした。 近々サーチファンド向けの投資事業をローンチする予定でして、これを機に米国の動向をアップデートしてみました。(とはいえ、原則2017年末を基準としたデータですが) コロナ禍で、バリュエーション等の水準は全く参考にならなくなっていますが、サーチファンドという仕組みのトレンドは把握できると思います。 以下、主に時系列での変化という観点でまとめてみまし

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            【Team for Search Fund】サーチファンド・個人M&Aの伴走サービスを始めます。経営者候補募集。

            一連のサーチファンドnote、たくさんの方に読んでいただきありがとうございます。だいぶニッチなテーマでしたが、思ったよりも反応を頂きサーチファンドや個人M&Aへの関心の高まりを感じました。 5年前、一つの案件の成功を目指しサーチファンド活動を行い、多くの経験と学びを得ました。またそれ以降、様々な形で投資のご提案、新規事業の立ち上げ、事業承継のご相談をいただきます。 得られた経験とネットワーク等を活かし、今度は複数のサーチャーとともにサーチファンドや個人M&Aの広がりを目指し

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            サーチファンド#09:日本でのサーチファンド浸透のために

            サーチファンドの概要はこちら アメリカでのサーチファンドのエコシステム私がサーチファンド活動を行った2014年、「サーチファンドというものがありまして・・・」から説明しないといけない日本で、投資家からのコミットを得るのは難しかった。 一方、30年以上サーチファンドの歴史のあるアメリカでは、サーチファンドに投資をするファンドというのが多数存在する。例えば、 SearchFundPartners: https://searchfunds.net/ Relay Investme

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            サーチファンド#08:私の経験(4/4) -ヨギーとの出会い、投資実行、経営

            サーチファンドの概要はこちら 谷家さんとの出会い投資家まわりと案件探しを並行して行っていた2014年夏、谷家衛氏にサーチファンドの提案に伺った。 谷家さんは、投資家として著名なだけでなく様々な社会活動の仕掛人としても活躍している。彼が手掛けた有名な活動としては、ライフネット生命、お金のデザイン(ロボアドバイザー THEO)、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)、HumanRightsWatch、CampFireなど多岐にわたる。 以前から谷家さんと

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            サーチファンド#07:私の経験(3/4) -ファンド設立・運用の実務と意味

            サーチファンドの概要についてはこちら 投資ビークルとしてのハコ投資家まわりと案件探しに加えもう一つ、目立たないが非常に面倒であり、また重要だった業務は、ファンド組成・運営にあたってのハコづくり、金融庁への届け出、出資契約などの実務である。 そもそも、お金を集めて投資をするのに、どういうハコを用意すればよいのか?組合を作る必要があるのか?株式会社ではだめなのか?合同会社は? 一般的に日本で投資ファンドを運営する場合、出資者の権利や義務、税務上の理由、法人格の有無などの理由

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            サーチファンド#06:私の経験(2/4) -投資先企業探し

            サーチファンドの概要についてはこちら 投資先企業探し(ソーシング)投資家まわり(※こちら)と並行して行っていた、買収対象企業のサーチ、いわゆるソーシングについて。 ソーシングは、どのPEファンドでも苦労しているプロセスである。証券会社や銀行からの紹介、経済界に顔の利くアドバイザーから紹介、オークションへの参加、こちらから提案を持っていく積極営業・・・など、各ファンドがいろいろなアプローチをとっているが、未だにこのやり方が正解というものはないと思う。 毎年一件投資できれば及

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